ドイツの国立音大26校の学費一覧【最新】一番高いのはライプツィヒ
ドイツへの音楽留学。
まず最初に 知っておきたいのが
「どの街に、どんな音大があるか」
ですよね。
特にドイツには、 全国に26校もの
Musikhochschulen
(国立音楽大学)
があります。
だから難しい選択じゃないですか?
かつては 「ドイツは学費無料」
の代名詞でしたが、
現在は州によって
少しずつ状況が
変わってきています。
私の30年のドイツ生活と
指導経験をもとに、
2026年現在の
全26校の最新リストを
詳しく公開します!
目次
ドイツ国立音大・全26校(学費)リスト

上の地図の通り、ドイツには16の州があります。
日本と違うのは、その中の、
ベルリン、
ハンブルグと
ブレーメンは、
それぞれの都市が、
同時に州でもあるってことすね。
そして、ドイツには国立の
Musikhochschule
(音楽大学と訳されている)
が26校あることから
「ということは、各州に1から2校くらいずつ音楽大学が存在するわけね?」
と思うかもしれませんが、実際のところ、
ノルトライン=ヴェストファーレン州や
バーデン=ヴュルテンベルク州のように
「1つの州に5つも音楽大学が存在する州」
があるかと思えば、
ブランデンブルク州やザクセンアンハルト州のように
「音楽大学が存在しない州」もあります。
※下記の学費は1ゼメスター分、つまり半年分です。
ドイツの首都

【ベルリン州】州都: ベルリン
ドイツの首都であり、3つある都市州の一つ。
常にトレンドの最先端ですね。
1. ベルリン芸術大学 (UdK Berlin)
ヨーロッパ最大級の芸術大学。 ピアノ、弦楽器、管楽器から作曲、教会音楽、教員養成課程まで様々なレベルの学生が在籍してます。
ゼメスター費: 359.00 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
ベルリン芸術大学についてこちらもどうぞ⇩
2. ハンス・アイスラー音楽大学 (Berlin)
旧東側の伝統を継ぐ名門。 指揮科や弦楽器のレベルが 極めて高いことで知られています。
ゼメスター費: 359.00 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
2つの音大について詳しくはこちらをどうぞ⇩
【北西部エリア】Hamburg, Hannover, Lübeck, Bremen

【自由ハンザ都市ハンブルク】
3. ハンブルク音楽演劇大学
港町ハンブルクの自由な気風。 演出や作曲、舞台芸術全般が 非常にクリエイティブです。
ゼメスター費: 399,80 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
ハンブルクの音大生のルーティンをご紹介⇩
【ニーダーザクセン州】州都: ハノーファー
4. ハノーファー音楽演劇メディア大学
ピアノの「ソロクラス」は 世界一の難易度とも言われます。 数々の国際コンクール入賞者を 輩出しているピアノの聖地。
ゼメスター費: 395,00 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
【シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州】州都: リューベック
5. リューベック音楽大学
「北の真珠」と呼ばれる美しい街。 弦楽器の教授陣が特に豪華で、 質の高い室内楽が学べます。
ゼメスター費: 378,60 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
内訳は次の通り
- アスタ(学生会): 13,00 €
- ゼメスター費: 208,80 €
- 大学のスポーツサークルの運営: 5,00 €
- カルチャーチケット: 2,80 €
- シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の学生会費: 89,00 €
- 事務等の諸経費: 60,00 €
こちらもどうぞ⇩
【自由ハンザ都市ブレーメン】
6. ブレーメン芸術大学
美術と音楽が同じ校舎にあり、 日常的にアートに触れられる 非常に刺激的な環境です。
ゼメスター費: 413,40 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
【西部エリア】NRW州, Mainz, Saal
【ノルトライン=ヴェストファーレン州】州都: デュッセルドルフ

大学が密集していて、併願に最も便利なエリア。移動が楽なのがメリット。
7. ロベルト・シューマン音楽大学 (デュッセルドルフ)
日本人街のある街。 生活のしやすさはピカイチで、 初めての留学でも安心感があります。
ゼメスター費: 約343,80 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
8. ケルン音楽舞踊大学
ドイツ最大規模の音大。 ダンス科やジャズ科もトップレベル。 常に活気に溢れています。
ゼメスター費: 約336,05 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
9. デトモルト音楽大学
「音響製作(トーンマイスター)」 といえば、世界一の知名度。
ゼメスター費: 約339,80 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
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10. エッセン・フォルクヴァング芸術大学
芸術全般を網羅する総合大学。 「表現」に重きを置いた ユニークなカリキュラムが評判。
ゼメスター費: 約356,80 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
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11. ミュンスター音楽大学(ウエストファーレン・ヴィルヘルム大学内)
比較的新しく、 自由な校風が魅力の音大です。
自転車の街としても有名。
ゼメスター費: 約352,67 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
【ラインラント=プファルツ州】州都 マインツ
12. マインツ音楽大学(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ内)
総合大学のキャンパス内にあり、 他学部との交流が盛ん。 学際的な研究も可能です。
ゼメスター費: 約349,10 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
【ザールラント州】州都: ザールブリュッケン
13. ザール音楽大学
フランス国境に近く、 フランスの教授も行き来する 独特の文化が混ざり合う環境。
ゼメスター費: 約393,30 €
- 学生会費 133,20 €
- 傷害、賠償責任、盗難保険 1,3 €
- ドイツ全国定期券半年分208,80 €
- 事務手数料 50 €
【中部エリア】Frankfurt
【ヘッセン州】州都: ヴィースバーデン
14. フランクフルト音楽舞台芸術大学
なぜかフランクフルトは州都ではありません。
でも欧州一の国際金融都市フランクフルト!
アンサンブル・モデルンとの連携など、 現代音楽のシーンも熱いです。
ゼメスター費: 約339,38 € (学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
こちらもどうぞ⇩
【南部エリア】BW州、Bayern州
【バーデン=ヴュルテンベルク州】州都: シュトゥットガルト
※要注意!この州では、EU外からの留学生に一律
「1,500 €」
の授業料がかかります。
15. シュトゥットガルト音楽演劇大学
南ドイツを代表するマンモス校。 オペラ科が非常に充実しており、 併設の歌劇場との連携も密接です。
EU外の外国人留学生の授業料: 1: 1500 €
ゼメスター費: 176,50 €(学期諸経費 80,00 €、学生会費 96,50 €)
合計で: 1676,50 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは含まれていませんが、学生割引価格で購入することができます。
16. フライブルク音楽大学
現代音楽や古楽に強く、 日本人の留学生も多い人気の街です。 緑豊かな環境も魅力の一つ。
EU外の外国人留学生の授業料: 1: 1500 €
ゼメスター費: 200,00 €
- 学生福祉施設料: 103ユーロ(交通パスの基本料金含む)
- 管理事務手数料: 80ユーロ
- 学生自治会費: 7ユーロ
合計で: 1700 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは含まれていませんが、学生割引価格で購入することができます。
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17. カールスルーエ音楽大学
ハイテクな録音スタジオもあり、 作曲や現代音楽の設備も整っています。 音楽とテクノロジーの融合に強いです。
EU外の外国人留学生の授業料: 1500 €
ゼメスター費 183,70 €
- 管理事務手数料: 70 €
- 学生福祉施設料(Studierendenwerk): 87,70 €
- 学生自治会費(AStA): 26 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは含まれていませんが、学生割引価格で購入することができます。
18. トロシンゲン音楽大学
古楽やリコーダーなど、 独自のカラーを持つ温かい音大。 小規模ながら質の高い指導が受けられます。
EU外の外国人留学生の授業料: 1500 €
ゼメスター費 138,60 €
- (管理事務手数料: 80ユーロ
- 学生福祉施設費(Studierendenwerk)58,60 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは含まれていませんが、学生割引価格で購入することができます。
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19. マンハイム音楽演劇大学
「マンハイム楽派」で有名な街。 オーケストラ楽器のレベルが 非常に高く、実戦的な教育が特徴。
EU外の外国人留学生の授業料: 1500 €
ゼメスター費 180,00 €
- (管理事務手数料: 80ユーロ
- 学生福祉施設費(Studierendenwerk)100 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは含まれていませんが、学生割引価格で購入することができます。
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【バイエルン州】州都: ミュンヘン
ビールの本場、南部の豊かなエリア。伝統を重んじる校風です。
20. ミュンヘン音楽演劇大学
世界中から天才が集まる超難関校。 特にピアノ、バイオリン、指揮は 「通るのが奇跡」と言われるほどの倍率。
ゼメスター費 97,00 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは別払い!
※州の方針で授業料が検討中という噂もあります。
実際に、
マイスタークラス(国家演奏家資格)Weiterbildende Zertifikatsstudium Meisterklasse
では、2024年から
授業料が1学期あたり
2,000ユーロ
かかることになりました。
21. ヴュルツブルク音楽大学
器楽の他、音楽療法なども有名。 バロック音楽の研究にも熱心です。
ゼメスター費: 180,00 €
- ヴュルツブルク市内定期券半年分108,00 €
- 学生会費 72,00 €
※ドイツ全土乗り放題チケットではない!
22. ニュルンベルク音楽大学
歴史ある街並みの中で ゆったりと音楽に没頭できます。 声楽や器楽のバランスが良い大学。
学生会費 72,00 €
※ドイツ全土乗り放題チケットは別払い
【東部エリア】Dresden, Leipzig, Weimar
【ザクセン州】州都: ドレスデン
バッハ、メンデルスゾーン、リスト。音楽史の舞台そのものです。
23. カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学ドレスデン
「世界一美しい」と言われる歌劇場のある街で学べます。 シュターツカペレ・ドレスデンの 奏者から学べるチャンスも。
ゼメスター費: 341,91 € €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
24. フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽・演劇大学ライプツィヒ
メンデルスゾーンが創立した ドイツ最古の音楽大学。 伝統的な解釈を学びたいならここ
外国人留学生の授業料: 1,800ユーロ(1ゼメスターあたり)
ゼメスター費: 310,80 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
【テューリンゲン州】州都: ワイマール
25. ワイマール・フランツリスト音楽大学
フランツ・リストが教壇に立った伝統校。 ピアノ科のレベルは常に高く、 街全体が世界遺産のようです。
ゼメスター費: 323,30 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
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【北東部エリア】Rostock
【メクレンブルク=フォアポンメルン州】州都: シュヴェリーン
26. ロストック音楽大学
バルト海に近い歴史的な修道院校舎で、プロのオケや演劇との共演をとことん実践できる大学です。
ゼメスター費: 327,80 €(学期諸経費、ドイツ全土乗り放題チケット代込み)
音大が存在しない2つの州
ブランデンブルク州には、ポツダムやコトブスの大学で、音楽教育や音楽学を学ぶことはできますが、独立した音楽大学はありません。
その分ベルリンに2つの国立音大があるので、
「音楽の勉強をしたい人は、ベルリンで勉強してね!」
ということなのでしょうかね。
同じく、ザクセンアンハルト州にも音大は存在しません。
でも、地理的に
ベルリンにも
ライプツィヒにも
ワイマールにも
ハノーファーにも近いので
やっぱり
「音楽の勉強をしたい人は、他の州の音大で勉強してね!」
ということなのでしょう。
実は、東西統一直後までは、ザクセン=アンハルト州の州都、マグデブルクには、ライプツィヒ音大の分校があったそうです。
マクデブルクに州立の音大を作る話も浮上したらしいですが、結局、財政難から実現されなかったそうです。
徐々に値上がりしてるゼメスター費
いわゆる
「学費無料」
の音楽大学でも、毎学期 300 - 400 ユーロ前後の
「ゼメスター費(事務手数料+交通パス代等)」
はかかるわけですね。
一年に2回、冬ゼメスターと夏ゼメスターの始まる1、2ヶ月前に振り込みを終えないといけません。
上記の通り、 ドイツの国立音大は
「BW州とライプツィヒ以外は、ほぼ授業料無料」
という、留学生にとって 最高の環境が続いています。
ただし!
最近の物価高の影響で、
「ゼメスター料金(事務手数料)」
は 毎学期、少しずつ値上がりしています。
10年くらい前は200ユーロを切ってましたが、ドイツでも物価高騰の影響は避けられないようですね。
最近はハンブルクのように、400ユーロ近くまで値上がりしている音大もあります。
それでも、たったこれだけしか払わなくていいっていうのは、本当に助かりますが。
それに、その中にドイツ全国定期券(Deutschlandticket)半年分も含まれているのですから、やっぱり限りなく無料に近いですよね。
昔は、通っている大学の市内と近郊だけ、無料で乗り放題でした。
でも、2022年に
「ウクライナ戦争による物価の高騰に伴う負担軽減策の一環」
ということで
「9ユーロチケット」(1ヶ月に9ユーロでドイツ全土を乗り放題という恐るべし定期券)
が一年という期間限定で発売されたのですが、
それがあまりに好評だったので、
「もう9ユーロで提供するのは無理だけど、49ユーロでどう?」
とドイツ政府が
「Deutschlandticket(ドイツ全国定期券)」
という定期券を作ってくれたおかげで、
学生は、いまだにゼメスター料金だけ払えば、ドイツ全国行きたいところに好きなだけ行けるのです。
学生だったら、時間もある程度あるので、普通列車を利用して北の果てから南の果てまで旅行できてしまいます。
このチケットは本当に驚異的!
おかげで通勤で車に乗らない人も増えたらしいです。
あなたにぴったりの学校を選ぶには?
これだけ数があると、
「どこを受ければいいか」
迷ってしまいますよね。
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