【2027】ドイツ音大受験対策!ハンブルクvsリューベック難易度比較
ドイツの北に位置するハンブルクとリューベック。
距離にすると電車で約45分という
近さにあるんですが。
両都市の音楽大学——
ハンブルク音楽演劇大学
(HfMT Hamburg)と
リューベック音楽大学(MHL)は、
校風からキャンパス環境、学生像など
対照的な部分もあります。
2027年度以降の
ドイツ音大受験に向けて
志望校選びで悩む方のために
今回は良好を客観的なファクトから
比較してみました。
目次
立地と気候
ハンブルクはエルベ川沿いに発展した大都市で、

リューベックはトラヴェ川に囲まれた歴史的な島に広がる古都です。

結局水に囲まれてる(?)ことには変わり無い二つ都市ですが。
どちらも、バルト海や北海に近い
北ドイツに位置するので
気候特性は似ていて、一言で言えば寒い!
冬の平均気温(0〜4℃前後)自体は
内陸部のベルリン等と大差ありませんが
なんせ海風が吹き抜けるので
体感上の寒さは絶対に数字以上です。
少なくとも私はいつもそう感じます。
一方で夏の過ごしやすさは
この地球温暖化が進む世の中でも
今のところまあまあ
過ごしやすい方だと思います。
南ドイツの方は40度が続いたり
今まで起こらなかった水害が発生したりと
地域によっては普通に学生生活するにも
気をつけないといけない所もありますので。
街の規模
ハンブルク
ハンブルクは、人口約190万人を
誇るドイツ第2の都市です。
ちなみにハンブルクは
「ドイツで1番大富豪が多い街」
とも言われてますね。
先日お亡くなりになった兆万長者(?)の
クラウスミヒャエル・キューネさんは
その中でもいちばんのお金持ち。
ドイツの長者番付でも何度も
1位になっていらっしゃる方。
世界的なホールである
「エルプフィルハーモニー」を建てたり
新しいハンブルク州立歌劇場建設のために
莫大な資金を寄付したり
まあ、各方面から色々多くの批判も
浴びてきた人ですが。
とにかくハンブルクは国際的な音楽文化と
ビジネスが渦巻く刺激に満ちた大都会です。
リューベック
それに比べて、リューベックは
人口約22万人の落ち着いた地方都市です。
旧市街全体がユネスコ世界文化遺産に
指定されており、「ハンザの女王」と
称される美しく静かな環境。
こちらにも、もちろん
こちらの魅力があります。
キャンパスの雰囲気
ハンブルク音大(HfMT)

外観・内装ともに近代的かつ洗練されたオープンな空間です。
音楽だけでなく演劇や現代アートの学生も行き交うので
刺激であふれる「都市型・最先端」という感じの雰囲気を放っています。
リューベック音大(MHL)

川沿い(Obertrave)に立ち並ぶ22軒の
歴史的邸宅(タウンハウス)の内部を
つないで作られた、キャンパスです。
世界でも極めて珍しいそうです!
川のせせらぎや赤レンガの街並みを
窓越しに眺めながら練習できる
アットホームで落ち着いた幻想的な
学習環境が整っていると言っていいでしょう。
音大の学部数、生徒数と教員数
下の表で一目瞭然なのは、
規模の違いでしょうか。
| 項目 | ハンブルク音楽演劇大学(HfMT) | リューベック音楽大学(MHL) |
| 生徒数 | 約1,300〜1,400名(大型校) | 約500〜600名(小規模校) |
| 教員数(教授職) | 約140名(非常勤含め約500名以上) | 約40名(非常勤含め約180名) |
| 学科・学部 | 総合舞台芸術 演奏・声楽・指揮・作曲に加え、演劇・ミュージカル・演出・文化マネジメントなど多岐にわたる | 音楽専科 演奏・声楽・指揮・作曲、音楽教育(Lehramt)、教会音楽、音楽学・理論に特化 |
家賃相場
留学生活の資金計画において、
両校の差が大きくあらわれる
大事なポイントかもしれません。
ハンブルク
大都市なので家賃の高騰が続いています。
学生に人気のWG(ルームシェア)の
1部屋でも、月額500〜750ユーロ以上
が相場です。
家探しはとにかく難しいです。
これは多くの学生から常に耳にすること。
ハンブルクはドイツ中で
いちばん家賃の高い都市
なんだそうです。
日本人の音大の学生さんで
入試に白かったけど
学生寮に空きはなく
ルームシェアもアパートも
全く見つからず
6人部屋のホステルに1ヶ月間
寝泊まりしていた人を
知っています。
無事でよかったです。
リューベック
WGの家賃相場は月額350〜500ユーロ程度。
コンパクトな街なので自転車移動が可能。
何かと暮らしやすいのは、絶対にこっちでしょう。
練習室の環境
ハンブルク音大(HfMT)
学生数が1,300人を超えているために
試験前や日中のピークタイムには
練習室の確保が容易ではありません。
朝早く登校するか、
空き部屋を巧みに探す
フットワークが求められます。
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リューベック音大(MHL)
学生数が約500人と少ないので
大学規模に対して練習室の
利用効率が良いのが強みです。
メインキャンパスのほか
ホルステン門ホール(Holstentorhalle)
などの近隣施設にも練習室が分散配置されています。
ハンブルクの争奪戦に比べれば、
比較的練習枠を確保できますね。
主な選び方のポイント
ハンブルク音大(HfMT)が向いている人
- プロの現場や多ジャンルのアーティストと交わって常に高い刺激を受けたい人
- 演劇や現代音楽、メディア展開など、領域横断的なクリエイティブ活動に関心がある人
- 大都市でのキャリア形成やネットワークづくりを重視したい人
リューベック音大(MHL)が向いている人
- 教授や同級生との距離が近くて、密度の高い指導を受けたい人
- 雑音の少ない落ち着いた環境で、じっくり自分の音に向き合いたい人
- クラリネット、チェロ、古楽・オルガンなど、リューベックが世界に誇る名物教授クラスを目指したい人
倍率と難易度の比較
- ハンブルク音大(HfMT)の難易度
- 倍率:超高倍率(極めて狭き門)
- 世界的な知名度から出願数が圧倒的です。
- 多くの学科で動画による第一段階審査(Vorauswahl)が導入されており、現地入試に進むだけでも高いハードルが存在します。
- リューベック音大(MHL)の難易度
- 倍率:基本は高倍率だが、クラスごとに傾斜が大きい
- 全体での募集定員が少ないため倍率は常に高めですが、ハンブルクほどの無差別な出願集中は起こりにくい傾向にあります。
- ただし、「有名教授」と言われている人のクラスに関しては、ハンブルク以上の倍率になることも。
両校のアクセス、両校のコラボは?
両校の距離はハンブルク中央駅からリューベック中央駅までRE(快速列車)で約45分。
学生が納付するセメスター費用に含まれる乗車券(Semesterbeitrag)を活用すれば、実質無料で日常的に往復することができます。
また、両校は非常に親密な連携関係(Kooperation)を結んでいます。
例えば、ハンブルク音大の指揮科の学生がリューベック音大のオーケストラやオペラ公演を指揮するプロジェクトが実施されたり、合同のオペラ制作公演(エルプフィルハーモニー等での上演)や「Steinway Förderpreis」といったコンクールでの共催イベントが定期的に行われています。
近隣同士だからこそ、双方の強みを活かした実践の機会が双方の学生に提供されています。
求められる演奏傾向・採点基準の違い
まとめ:2027年合格に向けた受験戦略
大都会の刺激と圧倒的なスケール感を求めるならハンブルク、落ち着いた環境と密度の濃い師弟関係を望むならリューベックが選択肢となります。
でも、いちばん大事なのは、自分のつきたいと思う先生がいる音大に行くということでしょうけど。
いずれにせよ、事前のマスタークラスやプVorspiel/Vorspingenを通じて教授へアプローチし、クラスの空き枠を確認しておく戦略が有効であることには、変わりないでしょう。
距離の近い両校だからこそ、それぞれの雰囲気を現地で直接体感するのもいいかもしれません。

