ドイツの教会音楽大学の一覧と日独の音大比較!

キリスト教信者の
圧倒的に多いドイツ。

だからこそ、教会音楽を学べる機関も
とても充実しています。

ドイツと比べると、
日本にある教会音楽の
専門教育機関は、 もちろん
「少ない」のが現状です。

一体どれくらいの差があるのか、
分かりやすく比較してみますね。

ドイツの教会音楽大学の圧倒的な充実ぶり

出典: hfkm-regensburg.de

ドイツでは、キリスト教が
文化や社会の基盤そのものです。

そのため、 教会音楽を学べる環境の桁が
日本とはまったく違います。

教会専用の音楽大学だけで8校

バイロイトや レーゲンスブルクのような
教会が運営する単独の 「教会音楽大学」
が、 国内になんと8校もあります。

プロテスタント(福音教会)系の教会音楽大学(3校)

バイロイト福音教会教会音楽大学(HfK Bayreuth)

以前の記事でも取り上げた
バイエルン州にある大学です。

ジャズやポップスをいち早く
取り入れたことで知られています。

詳しくはこちらをどうぞ⇩

レーゲンスブルクとバイロイトの2大教会音楽大学を徹底比較!

レーゲンスブルク・カトリック教会音楽・音楽教育大学 バイロイト福音教会教会音楽大学 ドイツ音楽と深い繋がりのあるキリスト教。 現在のドイツは CDUのメルツ首相率いる…

ハレ福音教会音楽大学(EHK Halle)

ザクセン=アンハルト州
ハレにある非常に歴史と
伝統のあるプロテスタントの
教会音楽大学です。

教会音楽のほか、合唱指揮や
オルガン演奏の専門教育を
行っています。

ドッペルン福音教会音楽大学(Hochschule für Kirchenmusik Dresden / Herford)

正確には、ドレスデン(Dresden)
とヘルフォルト(Herford)にある

プロテスタントの教会音楽大学が
それぞれの地域で独立した
専門音大として機能し

北ドイツや東ドイツの
プロテスタント教会音楽の
拠点を担っています。

カトリック系の教会音楽大学(5校)

レーゲンスブルク・カトリック教会音楽・音楽教育大学(HfKM Regensburg)

世界最古の歴史を持ち、
少年合唱団との深い繋がりや
圧倒的な即興演奏の伝統を誇る
カトリック系最高峰の大学です。

ロッテンブルク・カトリック教会音楽大学(HfKM Rottenburg)

バーデン=ヴュルテンベルク州の
ロッテンブルクにあり、教会の
典礼音楽や合唱指揮、オルガン演奏に
おいて非常に高い教育水準を維持しています。

マインツ・カトリック教会音楽大学(Institut für Kirchenmusik Mainz)

マインツ教区などが管轄する
カトリック教会音楽の専門教育機関です。

歴史的な街マインツで、典礼に直結した
実践的な指導が行われています。

アーヘン・カトリック教会音楽大学(St. Gregorius Aachen)

古くからカトリック教会音楽の伝統を
守り続けているアーヘンの専門学校・
大学機関です。

合唱指導やオルガンにおいて
長い歴史を持っています。

ゲルリッツ・カトリック教会音楽大学(St. Benno Görlitz)

東ドイツ地域のカトリック教会音楽の
拠点として、小規模ながらも非常に
手厚くアットホームな専門教育を
提供してきた機関です。

ドイツ国内に点在する
これら8つの専門大学は

それぞれの宗派のネットワークや
地域の教会と完全に密着しているため

就職や実践の機会において総合音大とは
また違った圧倒的な強みを持っています!

総合音大も含めると約28校

さらに、ミュンヘン、ベルリン、
ハンブルクなどの一般的な
国立総合音楽大学のほとんどにも

独立した大規模な「教会音楽科」が
設置されています。

つまり、合計で約28もの
高等教育機関において

教会音楽を専門的に学べる環境が
国を挙げて整っているのです。

日本の現状

それに対して日本では
大学院のひとつの専攻であったり

独自の音楽研究所という形で
ピンポイントに存在するのみです。

文部科学省が認可している
一般的な音楽大学の中で
「独立した大きな学科」として
数多くの学生を受け入れている場所は
ほぼありません。

日本で教会音楽を
専門に学べる音楽大学や専攻
あるいは専門の教育機関の
代表的なところを、以下に
ピックアップしました。

音楽大学の「専攻」として学べる場所

日本の一般的な音楽大学では、
独立した「教会音楽科」という
名前ではなく「オルガン専攻」や
「大学院の専攻」として設置されている
ケースがほとんどです。

東京藝術大学(国立)

古楽科やオルガン専攻があり
伝統的なキリスト教音楽や
バロック音楽の演奏・研究に
おいて、 日本最高峰の環境が整っています。

エリザベト音楽大学(私立・広島)

日本を代表する
カトリック系の音楽大学です。

大学院に「宗教音楽学専攻」が
あり宗教声楽やパイプオルガン、
宗教音楽学を専門的に
深く学ぶことができます。

フェリス女学院大学(私立・横浜)

プロテスタント系の大学で
音楽学部の音楽芸術学科などで
パイプオルガンやキリスト教音楽の歴史を
専門的に学ぶ環境が整っています。

独自の「教会音楽科」を持つ専門機関

一般的な「文部科学省認可の音大」
とは少し形態が異なりますが
キリスト教の組織が運営する
まさにドイツの専門学校に近い本格的な
「教会音楽科」もあります。

聖グレゴリオの家(東京・東久留米)

カトリック精神に基づく
「宗教音楽研究所」で、
ずばり「教会音楽科」が
設置されています。

グレゴリオ聖歌、教会合唱、
オルガン即興演奏などを
本格的に学べる場所です。

なんと、前の記事で取り上げたドイツの
「レーゲンスブルク・カトリック教会音楽大学(HfKM)」
が認定する

「副業としての(あるいは非常勤の)教会音楽家養成コース」
Ausbildung zum nebenamtlichen Kirchenmusiker

も開講されています。

マメ知識

カトリックの教会音楽の資格には、上からA、B、C、Dというレベル(ライセンス)があるのですが

この「Nebenamt(ネーベンアムト:本職とは別の職務・副業)」のためのコースは、一般的にC級(C-Prüfung)やD級といった、地域(教区)の教会で活躍する奉仕者のための資格を目指すカリキュラムを指します。

日本の「聖グレゴリオの家」の専門コースを修了して試験に合格すると、このドイツのカトリック教会が公式に認めるC級・D級などの「教会音楽奉仕者」の認定資格が取得できるようになっています。

日本クリスチャン音楽大学藝術院

超教派のプロテスタント精神に基づく
音楽学校で、 讃美歌の伴奏や
聖歌隊の指揮者を育成するための
「教会音楽家養成」に特化した
カリキュラムを提供しています。

まとめ

やはり、さすがドイツという感じで
教会音楽を学べる教育機関の数が
ハンパなく多いですね。

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