【2027春】ドイツで唯一ビデオ審査なし?フライブルク音大の入試ルール

ドイツの音大受験を考えている
みなさん、こんにちは!

出願準備を始めると、
最初にぶつかる大きな壁がありますよね。

そう、「事前動画(ビデオ審査)」の存在です。

コロナ禍以降、ドイツの音大入試の
スタイルもガラッと変わりましたよね。

今回は

【2027年春学期入試】

に向けて、動画審査の最新事情と、

超レアな音大

「フライブルク」

について解説していきます!

1. 音大入試の3つのタイプ

出典: mh-freiburg.de

今のドイツの音大(全26校)は、
事前動画(Digitale Vorauswahl)の
扱いによって大きく3つのグループに
分かれています。

圧倒的に主流のビデオ審査

現在の主流は、
一次審査(1. Phase)として

「応募者全員に動画提出を義務付ける」

タイプです。

ベルリン芸術大学
ハンス・アイスラー音楽大学
デトモルド
ワイマール
フォルクヴァング
リューベック
ロストックなど

ほとんどの音大がこのスタイル。

志願者が世界中から殺到するため
大学側が現地に来てもらう人数を
あらかじめ絞り込む目的で
導入されています。

ちなみに受かる確率ですが

音質が極端に悪い
曲カットのルール違反をしている
明らかに準備不足……

といった致命的な問題がなければ、
一次の動画選考は無事に通過できる
ケースが多いみたいです。

私の周りで、
ビデオ審査で落ちたという人は
今まで聞いたことがありません。

たまたまかもしれませんが...

だから、私としては

「よっぽど酷くなければ通るんじゃないかな」

と思っています。

学部や科目によって自由に判断する

「大学全体で統一するのではなく、
専攻や楽器ごとに動画の有無を決める」

というハイブリッド型の大学もたくさんあります。

例えば、ザール音楽大学などがこのタイプ。

「声楽・管楽器・弦楽器・指揮は動画の一次審査あり」

「鍵盤楽器や音楽教育コースは動画提出なしで、最初から現地対面試験」

というように、学科の事情に合わせて柔軟に分けています。

ちなみに、

「応募が殺到する科目にだけ、ビデオ審査を設ける」

というわけでもないみたいですね。

ピアノ科、弦楽器科、声楽科への応募者は、
毎年割合的に多いですが、

ザール音楽大学ではビデオ審査、
行われないですから。

音大全体で基本的にやらない

そして最後が

「事前動画選考は挟まず、
出願者は全員最初から
現地で対面試験(In Präsenz)」

というストロングスタイルの大学です。

コロナ禍の緊急措置が明けて以降、
この姿勢を大学全体として貫いている
音大はかなり珍しくなっています。

基本的にやらないのはフライブルクだけ

ここで本題です!

ふとしたことから、突然不思議に思って
調べてみたのですが

私調べでは、ドイツ全国の音大で、
大学全体の基本方針として

「一次の事前動画選考を基本的に行わない」

スタンスをとっているのは、

フライブルク音楽大学(HfM Freiburg)

だけみたいです。

どこか、全部に音大をしらみ潰しにする
時間はなかったのですが、

大体大まかに調べました。

ほかの(多分)ほぼすべての音大が、
全科または特定科目で

「Digitale Vorauswahl(デジタル事前選考)」

を導入しています。

つまりフライブルクは、
出願書類を出して受理されれば

一次の動画落ちを心配することなく

確実に現地ドイツの試験会場で演奏できる

という、今の時代かなり貴重な大学なのでした!

なぜフライブルク音大にはビデオ審査がないのか

では、なぜフライブルク音大は頑なに
動画審査をやらないのでしょうか?

入試要項などの公式資料に
「その理由」が直接書かれている
わけではありませんが

大学の評価基準や現地での姿勢から
次の3つの意図が読み取れます。

生演奏の「響き」と「空気感」を何より重んじている

マイク越しや画面越しでは
どうしても伝わらない、

実際の音色、
ホールの空間を鳴らす響き、
ステージ上での演奏者の存在感を

直接確かめたいという教授陣の
強いこだわりがあるのではないでしょうか。

機材の格差による不利・有利をなくす

高額なマイクや良い録音スタジオを
用意できる人とそうでない人で、

演奏以外の部分で差がつくのを防ぎ、
公平に審査したいという考えが
あるのかもしれません。

一発勝負の演奏で評価する

何度も撮り直しができる動画ではなく
本番のステージで一発勝負の緊張感に
どう立ち向かうかという

「演奏家としての資質」

を重視しているのかも。

画面越しの審査ではなく

「実際の生の音を聴いて判断する」

という伝統的な音楽教育のスタンスを
愚直に守り続けたい人がフライブルク音大に
きっとたくさんいるのではないでしょうか。

動画撮影のストレスなく
現地試験に臨みたい方は、

ぜひフライブルクも選択肢に
入れてみてはいかがでしょうか!