【音楽ドイツ語】早口言葉より難解?ドイツの子も苦手な長すぎる音符の名前
「ドイツ語の発音って
やたら難しいなー」
と思っている人
世の中にはたくさんいると思います。
ドイツ語圏に住んで30年以上経つ
私にとっても、やっぱり難しいです。
でもね、実は、
ドイツ語の発音が難しいのも
正しく音読するのが難しいのも
私たち日本人だけじゃないのです。
ドイツの子供達も結構苦労しているのです。
今回は、音楽学校での
ミュージックセオリーの時間の
あるあるをご紹介します。
目次
Zweiunddreißigstelnoten
この23文字の言葉、ひどくないです?
だらだら長すぎる!
日本語で発音するとこんな感じでしょうか?
「ツヴァイウントドライスィヒステルノーテン」
(完全に正しくはカタカナでは書けません)
これ、日本語に翻訳したら、ただの
三十二分音符
なのに、ドイツ語はこんなに長い!
で、音楽理論のコースで
ワークブックのこの言葉の入った文を
ドイツ人の生徒が音読すると
必ずと言っていいほど
間違って読みます。
正確に読めてない子がほんとに
以外と多いことにびっくりします。
かわいいからそのままスルー
しようかとも思うのですが
「私は一応先生だから
直さないといけないか」
と考え直して一応訂正します。
でも、
私が
「Zweiunddreißigstelnotenだよ」
と言っても
「Zweiunddreißigtelnoten」
(真ん中辺のsが抜けてる)
と言ってみたり
「Zweiunddreißigstenoten」
(今度は l が抜けてる)
と言ってみたり。
とにかく子供には難しい!
なんせ、
Zwei = 2
und = と (英語の"and")
dreißigstel = 三十分の(...)
Noten = 音符の複数形
という4つの言葉を繋げてるんですからねー。
ま、それを言うなら、
日本語だって
「三十二(数詞)」+
「分(接尾語/単位)」+
「音符(名詞)」
という複合語ですが...
日本語だと漢字6文字で済んじゃう。
もっと長い音楽用語
でも、この
Zweiunddreißigstelnoten
が、ドイツ語で一番長い音楽用語
というわけでは無いんですよねー
先日の音楽理論では算数が得意な
ジャックという男の子が
突然覚醒して、
「32分音符より短いのが64分音符で
64分音符より短いのが128分音符で
128分音符より短いのが256分音符で
256分音符より短いのが512分音符で
512分音符より短いのが1024分音符で....」
と、止まれなくなって続けてたので
「それ以上細かい音符は要らないでしょ」
とやめさせたのですが....
私が
「ジャックすごっ!」
って内心思ったのは、
それをめちゃくちゃ完璧なドイツ語で、
噛まずに猛スピードで言ったからです。
日本語だったら正しく言うのは
そこまで難しく無いですよね?
でも、ドイツ語だと
「Kliener als die Zweiunddreißigstelnote ist die Vierundsechzigstelnote, kleiner als die Vierundsechzigstelnote ist die Hundertachtundzwanzigstelnote, kleiner als die Hundertachtundzwanzigstelnote ist die Zweihundertsechsundfünfzigstelnote, kleiner als die Zweihundertsechsundfünfzigstelnote ist die Fünfhundertzwölfstelnote und kleiner als die Fünfhundertzwölfstelnote ist die Eintausendvierundzwanzigstelnote...」
ですからねー。
これを噛まずに早〜く言える人
あんまりいないと思います。
生真面目なドイツ人の言葉
よく言われるのが
「英語だと2つの言葉が複合すると
違う言葉に生まれ変わるのに
ドイツ語だと、その2つの言葉を
生真面目に繋げるだけで
やたら長くなる」
ということですね。
日本語も、ちょっとその点
ドイツ語に似てますよね。
でも幸い、二つくっつけても
そこまで長い言葉にはなりませんけど。
例えば、
手袋:
ドイツ語は、
Handschuh
[Hand(手)+ Schuh(靴)]です。
でも英語はスマートに
Glove
という新しい言葉に生まれ変わります。
ライターだと
ドイツ語は、
Feuerzeug
[Feuer(火)+ Zeug(道具)]です。
でも英語はスマートに
Lighter
という新しい言葉に生まれ変わります。
ナメクジ:
ドイツ語は、
Nacktschnecke[nackt(裸の)+ Schnecke(カタツムリ)]
でも英語はスマートに
Slug
という新しい言葉に生まれ変わります。
そう考えると、
まじめなドイツ人の言葉である
「ドイツ語」
では、複合語が多いからこそ、
覚えなければいけない単語が
英語より少なくていい?
ということになるのですかね?
そこまで深く考えたこと
無かったですが。
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まとめ: 長いドイツ語単語の利点
でも、ドイツ語を勉強される方にとっては
これこそがメリットだったりしますよね。
だって、少ないボキャブラリーでも
あとは言葉と言葉をくっ付けるだけで
何とかドイツ人社会で生きていけるからです。


