ステラ音大合格!フェルトキルヒ拠点でオペラ&交響曲を満喫する方法
こんにちは。
ちょっと前に、ステラ音楽大学の紹介記事を書いたことがありました。
ウィーン国立音大に長年通い、オーストリア生活の長い私ですが、当時はフォアアールベルクの音楽院として、まさにあの、ベルリンフィルのペトレンコさんが大学で話していたから存在を知っていたくらいでした。
まあ、キリルは合唱指揮科のトイリング教授にめちゃくちゃ褒めまくられてたので「きっと、そのフォアアールベルクの音楽院はレベルが高いのだろう」くらいにしか思っていませんでした。
でも、今では音楽大学に格上げされてなかなかハイレベルの教授も集まっているようなので、めちゃくちゃ興味が湧いてきています。特に「ステラ」という名前が神秘的な響きを持っているので、とにかく一度行ってみたいと思っていて、この秋オーストリア周遊旅行をおもいついたのでした。
でも、はっと気づいたことがあるのです。
せっかく行った事のないフェルトキルヒに泊まるんだから、オペラかコンサート鑑賞しようと思ったのですが、まず、オペラハウスが存在しないのでした。
いちおうフォアアールベルクにオーケストラは存在していますが、フェルトキルヒでは、月に一回の定期演奏会しか開催されないらしく。
ま、素敵なところなのでオペラ聴けなくても私は十分楽しめるのですが、一泊しかしないし。
「でもここで学ぶ学生はどうしてるんだろう?」
と疑問に思ったんですね。だって、大学でのレッスンや講義、自分の練習も大事だけど、本場の音楽を思いっきり満喫するのも、音楽留学の醍醐味の一つで、重要ポイントだと思うからです。
そこで今回は、ステラ音楽大学の学生がどうやって本場の音楽を楽しむことができるのか、それとも、全然できないのかを探ってみました。
目次
フェルトキルヒの音楽事情!オペラハウスもオケも少ないって本当?
オーストリアの西端、ボデン湖の南側に位置する美しい街フェルトキルヒ。
旧市街の街並みは中世の面影を残していて、落ち着いて音楽制作に没頭するにはこの上ない環境です。
ですが、ウィーンやザルツブルクのような大都市と比べると、音楽鑑賞の環境には少し独特の事情があります。
まず、市内には毎日オペラを上演しているような常設のオペラハウスがありません。
そして、地域を代表するフォアアールベルク交響楽団(SOV)の定期演奏会も、フェルトキルヒのMontforthausで開催されるのは月に1回程度なのです。
大都市の音大生のように「今夜ちょっと歌劇場に行って立ち見席で観よう」という手軽さはありません。
一見すると音楽鑑賞には不便な環境に思えますが、実はここに、この土地ならではの秘密が隠されています。
国境を越える!電車で1時間半で行ける世界のトップ歌劇場
フェルトキルヒの最大の強みは、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツの4カ国が集まる「国境エリア」に位置している点です。
実は、国境を越えて少し移動するだけで、世界最高峰の音楽環境にアクセスできます。
一番のおすすめは、スイスのチューリッヒ歌劇場です。
フェルトキルヒ駅から直通列車に乗れば、約1時間30分でチューリッヒに到着します。
チューリッヒ歌劇場は、世界的な歌手や指揮者が連日出演する、ヨーロッパでもトップクラスの歌劇場です。
夕方のレッスンが終わった後に電車に乗り、夜のオペラを観て戻ってくるという「国境越えの観劇スタイル」が日常的に可能です。
さらに、電車で1時間ほどの場所にはスイスのザンクト・ガレン歌劇場もあります。
こちらはオペラだけでなくオペレッタやミュージカルも盛んで、より親しみやすい演目を頻繁に楽しむことができます。
夏のブレゲンツ音楽祭と学内コンサートを遊び尽くす
遠出をしなくても、季節や大学の施設をフル活用する方法もあります。
まず外せないのが、フェルトキルヒから電車でわずか30分ほどの場所にある州都ブレゲンツです。
ここでは毎年夏に「ブレゲンツ音楽祭」が開催され、湖上に浮かぶ巨大なステージで壮大なオペラが上演されます。
世界中から一流の音楽家と観客が集まるこの期間は、まさに目と鼻の先で世界レベルの舞台に触れられる絶好の機会です。
また、普段の学生生活においては、ステラ音楽大学の学内プロジェクトや教授陣・学生による公演が見逃せません。
MontforthausやPalais Liechtensteinなどの市内の会場で、質の高い室内楽や定期演奏会が日常的に行われています。
大学のすぐ近くで仲間や恩師の演奏を聴き込み、感性を磨く時間もまた格別です。
賢く鑑賞スケジュールを組んで充実した留学生活を送ろう
フェルトキルヒでの音楽鑑賞は、「街の中で偶然出会うもの」ではなく、「自分で目的を持って計画的に選びに行くもの」と言えます。
ウィーンのように街中に音楽があふれている環境とは違いますが、近隣の国々へ視野を広げることで、むしろ日本にいるよりもはるかに多彩な音楽体験が得られます。
普段はフェルトキルヒの静かな環境でじっくりと自分の練習に打ち込み、週末や刺激が欲しい日にはスイスやブレゲンツへ足を延ばして本場のオペラやオーケストラを堪能する。
メリハリのある生活を送れることこそが、ステラ音楽大学で学ぶ学生たちの隠れた強みなのです。
これからステラ音大を目指す方や、フェルトキルヒへの滞在を考えている方は、ぜひこの「国境越えの音楽ライフ」を計画に入れてみてください。

