【カッセル市立音楽アカデミー】国立音大と同じ学位が学費無料で取れる!

引用元: kassel.de

今回ご紹介するのは、
「Louis Spohr」カッセル市立音楽院
(Musikakademie der Stadt Kassel „Louis Spohr“)

ドイツの音楽留学といえば
国立の音楽大学(Hochschule)を
思い浮かべる人が多いですよね。

でも、それ以外にも同じような資格が
取れる音楽院は様々存在します。

私立じゃないから学費がかからない
音楽院も存在します。

その一つが、今回ご紹介する
「Louis Spohr」カッセル市立音楽アカデミー。

ここは国立音大ではありませんが、
卒業すると国立音大とまったく同じ
「Bachelor of Music」 の学位が
国からちゃんともらえます。

しかも、カッセル市が運営する
「公立」の専門高等教育機関なので
授業料は無料!

「えっ、そんなおいしい話があるの?」
と思った方、もちろん注意点があります。

今回は、このユニークな音楽院の
詳しい中身やカッセルの街の魅力、
そしてどんな人に向いているのかを たっぷりお届けします!

アットホームすぎる!学校の規模と歴史

この学校の歴史は古く、
なんと80年以上の伝統があります。

名前に付いている「ルイ・シュポア」は、
カッセルで大活躍した
19世紀の有名なヴァイオリニスト・
作曲科の名前から取られています。

そんな伝統ある学校ですが、
特筆すべきはその規模感!

在籍している学生数は、
全体でわずか「約120名」ほど。

そこに約60名の先生がいます。

国立音大だと学生が何百人もいて
埋もれてしまいがちですが、
ここは超アットホーム。

学生と先生の距離が近く、
一人ひとりに目が届く
きめ細やかなレッスンや
サポートが受けられるのが
最大のメリットですね。

少人数ながら、世界20カ国以上から
留学生も集まっています。

おもしろいところですね。

「音楽教師」のプロを育てる専門カリキュラム

「国立音大と同じ学位が取れる」
と言いましたが、 どんな専攻でも
良いわけではありません。

この学校で取得できるのは
「IGP(器楽・声楽教育学)」という、
楽器または声楽の先生になるための
音楽教育科の学位だけです。

いわゆる「演奏科」はないので、
将来、楽器や歌を教える
先生になるための勉強が
メインの学校になります。

週に90分間の主専攻レッスンや、
人前で弾くためのクラス授業など、
カリキュラムはかなり実践的です。

もう一つ「Jungstudium」という
コースもありますが、
こちらは音大に入る前の年齢の
未成年のための早期教育。

ですので、大人の日本人が
留学を目指す場合は、
この「IGP(教育科)」の
一択になります。

実技レベルとドイツ語の条件は?

気になる難易度ですが、
演奏科のトッププロを目指す
国立音大のゴリゴリの試験に比べると、
実技の要求レベルはかなり低いです。

学校の公式要項によると、
実技の目安は以下のように
書かれています。

  • 主専攻:少なくとも中級II(Mittelstufe II)
  • 副専攻・必修科目:初級II(Unterstufe II) (一般音楽理論、和声・対位法、聴音)

いわゆる超絶技巧を競い合うような
高いハードルではないので、
しっかり基礎ができていれば
十分に狙えるレベルです。

ただし!

その代わりに出願の時点で
ドイツ語の語学証明書が
きっちり求められます。

レベルは「B1以上」の合格証が必要。

しかも、
「今、B1の語学学校に通っています」
というだけの受講証明書や、
ネットの簡易テストは一切不可。

ゲーテやtelc、TestDaFなどの
正規の試験にちゃんと合格した
証明書を出願時に出さないと、
書類ではねられてしまいます。

実技のハードルが低い分、
ドイツ語の準備は
早めに始めておく必要がありますね。

アートの街カッセルでの暮らし

最後に、カッセルという街の
魅力もお伝えしておきます。

カッセルはドイツの真ん中あたり、
ヘッセン州の北部に位置する
緑豊かな美しい都市です。

5年に一度、世界中から人が集まる
国際現代美術展「ドクメンタ」が
開催されることでも有名で、
街全体にアートの息吹が根付いています。

さらに、世界遺産にも登録されている
広大な「ヴィルヘルムスヘーエ城郭公園」
などもあり、落ち着いて音楽に
没頭するには最高の環境です。

大都市に比べると家賃や物価も
比較的抑えられるので、
生活面でも留学生に優しい街と
言えます。

どんな人に向いている学校?

カッセル市立音楽アカデミーは、
万人のための学校ではありません。

「世界的なソロピアニストになりたい!」

「超一流のオーケストラに入りたい!」

という方にとっては、 実技の面で
物足りないでしょう。

でも、 「私はゴリゴリの演奏家より、
ドイツでしっかり音楽を学んで
ドイツ国家の認める
音楽教師の資格が欲しい!」

「確かな学位を取って、
将来教える仕事に活かしたい!」

そんな風に考えている方には、
学費無料で国立音大と同じ学位が取れる、
ものすごく魅力的な選択肢になります。

国立音大の狭き門だけに縛られず、
こういう公立の音楽アカデミーも
ぜひ留学の視野に入れてみてくださいね!


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