ドイツ音大数ランキング!留学先選びで知っておくべき「東西格差」のリアル
ドイツ留学を考えたとき気になることの一つが、
「どの地域に大学が多いのか」
ということですよね。
ドイツの音大の数は、州の経済力や、歴史にものすごく関係しているようです。
今回は、州別の音大数をランキングにして、その背景にある興味深い事情を、お伝えしていきますね。
目次
第1位:音楽教育のツートップ
南西部のマンモス州がランクイン
1位に輝いたのは 同率で2つの州があります。
バーデン=ヴュルテンベルク(5校)

Baden-Württemberg 引用元: wikipedia.org
シュトゥットガルト
マンハイム
カールスルーエ
フライブルク ト
ロッシンゲン
この5つの国立音大がひしめいています。
この州はメルセデス・ベンツや ポルシェなどの本社がある ドイツ屈指の「お金持ち州」です。
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1位:ノルトライン=ヴェストファーレン(5校)】
そしてもう一つの1位は ノルトライン=ヴェストファーレン州

NRW 引用元: wikipedia.org
ケルン
デトモルト
デュッセルドルフ
エッセン
ミュンスター
こちらはドイツで最も人口が多く、かつて重工業で栄えた、西側の経済の柱となる州ですね。
どちらの州も、圧倒的な資金力があるからこそ、これだけの数の音大を維持できているといえます。
3位:伝統と格式のバイエルン

Bayern 引用元: wikipedia.org
独自の文化を誇る南の王者

3位は、日本人に大人気の バイエルン州(3校)
ミュンヘン
ニュルンベルク
ヴュルツブルク
「バイエルン王国」としての誇りが高く 伝統的な教育が今も息づいています。
ここまでのトップ3を見て ある共通点に気づきませんか?
すべて
「旧西ドイツ」
の州なんです。
南ドイツや西側の経済強者が ずらりと並ぶ結果となりました。
見事に「南ドイツ」や 西側の経済強者が並びます。
東西の経済格差は 統一から35年以上経った今も、音楽教育の現場に根強く残っています。
第4位:激戦区ベルリンと東の芸術拠点ザクセン
4位も同率で2つのエリア。
ベルリン(2校)

ベルリン芸術大学
ハンスアイスラー音楽大学
ベルリンは都市州なので 一つの街に2校あるのは 世界的に見てもかなり贅沢。
ザクセン(2校)

引用元: wikipedia.org Sachsen
ドレスデン
ライプツィヒ
ザクセン州は旧東ドイツですが、ドレスデンやライプツィヒといった、バッハやシューマンゆかりの歴史的な芸術都市があるため、2校が維持されています。
他の州は各州に一校ずつ。
他の州については、基本的に各州に1校ずつ、国立音大が存在しています。
例えば
フランクフルト
ハンブルク
ハノーファー
ロストック
などですね。
なぜブランデンブル州にだけ音楽大学が存在しないの?
最後に、国立の音楽大学が 一校も存在しない州をご紹介します。
それが ブランデンブルク州 です。
意外な「空白地帯」。
ベルリンを囲む広い州ですが ここには単体の「国立音大」はありません。
(※ポツダム大学の中に 音楽教員養成のコースなどはあります)
理由を私なりに考えてみました。
だからただの個人的な意見ですよ。
ベルリンが近すぎるから?
これが最大の理由かなって思います。
ブランデンブルク州は地図で見ると、真ん中にポツンと穴が空いたように、ベルリンを囲んでいますよね。
ベルリンには世界最高峰の音大が2つ(UdKとハンス・アイスラー)もあります。
州としては、
「これだけ近くに立派な音大があるなら、わざわざ巨額の予算を投じて州内に新しい単独の音大を作る必要はない」
という判断になっているのではないでしょうか。
東西統一後の厳しい財政難
ブランデンブルク州は旧東ドイツの州です。
1990年の統一後、多くの東側の州は財政的に非常に苦しい時期を過ごしました。
音大を一つ維持するには、ピアノの調律から防音室の整備、そして一流の教授陣の確保まで、膨大なお金がかかりますよね。
歴史的な背景もあり、
「既存のベルリンの大学を共同で利用する形に近い」
状態になって、州独自の音大を設立・維持する優先順位が下がってしまったんでしょうかね。
統一から35年経っても消えない東西の深い経済格差
さて、ランキングを見てわかる通り 上位はほぼ西側が占めています。
1990年の東西ドイツ統一から、35年以上が経過しましたが、経済格差は今も根強く残っています。
音大の数というのは、州の予算に直結します。
建物、教授の給料、機材の維持費。
これらはすべて州の税金です。
西側の州は企業が多く、税収が安定しているため、多くの音大を抱える余裕がある。
対して東側の州は、人口減少や産業不足に悩み 音大を増やすどころか、統合や縮小を迫られる場面も少なくありません。
音楽留学を目指すなら この
「州の経済力」
という視点も 持っておくといいかもしれませんね。
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