ドイツ・オーストリア音楽留学の準備とタイムライン!合格へのステップ
音楽の聖地 ドイツやオーストリアへの留学。
夢を現実に変えるための 具体的なロードマップを 詳しく解説していきますね。

この記事を読めば いつ、何をすべきかが 手に取るように分かりますよ!
目次
01:3年前〜「理想の留学」を具体化する&ドイツ語のスタート

Schloss Köpenick
まずは どんな留学生活を送りたいか 自由にイメージを広げてみましょう。
あなたの夢は何ですか?
本場の空気の中で何を学びたい?
住みたい国はドイツ?
それともオーストリア?
活気ある都会がいいか 、
落ち着いた古都がいいか。
目標も人それぞれです。
音大卒業や院の修了を目指すのか、
それとも1〜2年とにかく音楽にどっぷり浸かりたいのか。
この
「軸」
が決まったらすぐに始めてほしいのが
ドイツ語の勉強
です。
もちろんご存知とは思いますが、語学は一朝一夕には身につきません。
そして経験者から言わせてもらうと、相手の言っていることがわかって何とか会話が成り立つまでにも、あなたの想像している何倍もの時間がかかるでしょう。
あ、でも、
「だから大変だから無理!やめといた方がいいよ」
と言いたいのではなくて、ここで言いたいのは
「とにかくどんな方法でもいいから、まずドイツ語を始めて!」
ということです。
早く始めるほど 上達するので、現地の生活が楽しくなりますし。
「ドイツに音楽留学したいんですけど」
という相談を受けることはしょっちゅうですが、
たまに
「私はドイツの音大に留学したいです!ドイツ語はまだ始めてなくて全くできないし、英語も話せない。」
という人がいますが、正直、難しいと思います。
語学ができなければ、異国の地では何一つ自分でできないということですから。
この時期の語学学習では、
「やみくもに常にドイツ語を聞く」
ことで自分の耳はかなり鍛えることができます。
ある程度話せるようになっても、向こうが何言ってるのか聞き取れなかったら、会話は成立しないので。
また、この時期に
「留学資金のシミュレーション」
も始めておくと安心です。
02:2年前〜 ドイツ語の勉強&先生との出会いを探す

Berliner Dom
とにかく、引き続きドイツ語学校やオンライン講座で A1・A2(初級)レベルの取得を目指していくのが、留学の2年前あたりはめちゃくちゃ大事です。
もちろん暇さえあれば何でもいいのでドイツ語を聞いて、
(あ、もちろん意味わからなくていいです)
ますます耳を鍛えてください。
あ、これは言っといた方がいいですね!
ドイツ人は普通のドイツ語話しません。
日本だったら、関西の人だって、初対面の人には綺麗な標準語で話します。
ドイツでは、そもそも私たちが語学学校で習うような
「綺麗な標準的なドイツ語」
を日常会話で話す人があまりいません。
だから、どんなにドイツ語を日本で頑張ってからドイツに来ても、
「え?何言ってんだかわかんない...」
ということになるのは仕方ないのです。
日本で開催される 現地の教授によるマスターコースや、公開レッスンに積極的に参加するのも一つの方法ですね。
「この先生に習いたい!」
と思える出会いがあったら
「あなたのクラスに入りたいです」
と意思を伝えてみるのもアリです。
でも、2年前だったら、まだ時間はたっぷりありますので、一人の先生に絞りすぎないで、じっくり広い視野で探してみたほうが、あとあと問題が生じにくいです。
日本で開催される 現地の教授によるマスターコースや、公開レッスンで教授を探すメリットは、何と言っても
「莫大な航空チケット代をかけずに現地の先生とコンタクトが取れること」
なのですが、デメリットは、
「参加者ほぼ全員が同じようなことを考えているので、争奪戦になる」
ということですね。
そこでたまたま、教授が
「うちのクラスで取ってあげるよ」
と言えるのは、何十人もいる参加者のうちの多くて数人。
教授によっては、何も約束しない人もいます。
03:1年前(長期休暇)〜短期留学で下見

Hackescher Markt
そういう現実を考慮すると、夏休みや春休みを利用して 一度現地へ行って、先生を探してみる方が 、先生を見つける成功率はぐんと上がります。
- マスターコースへの参加
- プライベートレッスン+語学学校
など 自分に合ったスタイルを選びましょう。
まだ教授とコンタクトが取れてない人は、たくさんあるサマーコースから、自分が興味のある先生をピックアップして、行きたい短期コースを決めるといいです。
どの短期講習会にも、必ず現地のオーガナイザーのホームページがあります。
直接、現地の主催者のホームページで申し込むことで、何十万円ものコストダウンを実現できます。
ぜひ、トライしてみてください。
現地の音大の雰囲気や 街の空気を感じることで モチベーションが爆上がりします。
ここでも
「来年受験したい」
と先生に直接伝えるのが合格への大きな一歩になります。
その先生が
「受験に合格したら私のクラスで取ってあげるわよ」
と言ってくれたら、素晴らしいですが、
でも、絶対にその先生だけに絞らなければならないわけではありません。
それは、先生の方もわかっているので、全然深く考えなくていいです。
日本だったら、
「『取ってくれる』と言ってるのに、同時に他の大学や他の教授にもトライしたら、顰蹙じゃない?」
と思うのでしょうが、ヨーロッパ大陸では、そんな心配は一切いりません。
04:1年前(通年)〜志望校と曲目の決定

UdK
この時期には 師事したい先生や志望校を 5つほどピックアップしましょう。
「何で5つも?」
と思うあなた!
私は、この何十年間の間に、どれほどの受験生を見て来たことか。
多くの選択肢を持っていた学生の方が、結局自分の納得できる最高の音大に降格しています。
「最初の4校は不合格だったのに、最後の本命にだけ合格した」
という不思議な現象も珍しくないのが、ドイツです。
教授たちのその日の機嫌でいろんなことが結構左右しますし。
ま、そのほかには、この時期に、音大の 最新の入試要項をチェックして 試験曲の準備をスタートさせますね。
専門実技だけでなく ピアノ以外の副科(理論や聴音など)も 早めの対策が必要です。
日本人には、副科のピアノも音楽理論も楽勝なのですが、問題は、ドイツ語です。
ドイツ語が読めなくて、音楽理論の筆記試験で不合格になってしまうケースだって、実際にありますから。
また 大学が求めるドイツ語レベルを 再確認しておきましょう。
05:入試5ヶ月前〜出願書類の準備
ホームページに 最新の入試要項が
アップされます。
内容に変更がないか
隅々まで読み込みましょう。
志望校を最終決定し
いよいよ願書の作成です。
卒業証明書や成績証明書は
母校に発行を依頼しますが
ドイツ語への翻訳が必要です。
発行に時間がかかる場合もあるので
余裕を持って動きましょう。
06:入試3ヶ月前〜いよいよ現地入り

Berlin Hauptbahnhof
日本の高校、
または大学を卒業したタイミングで、
三月に現地に乗り込むのがベストです。
もし まだ先生が決まっていないなら、
現地で語学を学びながら
コンタクトを取るチャンスを作ります。
ここからは 練習と語学の追い込み
そして精神面のコントロールが重要です。
07:入試直前〜Vorspiel(下見演奏)
現地に入ったら
希望する音大へ足を運び
お目当ての教授のレッスンを聴講します。
そして Vorspiel(フォアシュピール:下見演奏) を依頼しましょう
「私の演奏を聴いてください」
とお願いするのは
現地の受験生にとって
ごく当たり前の文化です。
08:現地での時間を有効に使う
この時期 先生方は多くの受験生から
連絡が来ることを知っています。
スケジュールの都合さえつけば
快く聴いてくれることが多いですよ。
レッスンのない時間は
語学学校へ通うなどして
現地での生活リズムを整えましょう。
09:滞在許可証とドイツ語の壁
現地で語学学校に通う際は
「週20時間以上」 のコースを
選んでください。
これは 滞在許可証(学生ビザ)を
スムーズに取得するための
大切な条件の一つです。
多くの音大では 入学までに
B1〜B2(中級)の
合格証書が求められます。
語学の心配がなくなれば
楽器の練習に100%集中できますね。
10:合格後の動き(一時帰国ケース)

Flughafen in Helsinki
冬学期(10月スタート)の入試は
6月〜7月に行われるのが一般的です。
合格をもらったら
一度日本へ帰国する人も多いです。
ビザの切り替え手続きや 引っ越しの準備。
何より家族への報告など 一旦リセットする時間になります。
11:合格後の動き(現地残留ケース)
そのまま現地に残って 家探しを始めるパターンもあります。
語学学校の証明書があれば 「大学準備のための滞在許可」 を申請することが可能です。
ドイツの音大は 基本的に学費が無料ですが 学期ごとに「共益費」が必要です。
約300ユーロほどかかりますが これには半年間の 公共交通機関の乗り放題パスが 含まれているので、実はかなりお得です。
12:入試の回数とオーストリア事情
ドイツの音大は 年1回(冬学期のみ)入試が多いですが 、中には1月〜2月に 夏学期入試を行う大学もあります。
だから、もし10月からの入学試験にギリギリの線で落ちたとしても、一年も待つ必要はありません。
よく調べて、1月、2月に入試を行う音大に再挑戦できます。
その場合は、入学できるのが、日本の新学期と同じ時期の4月になります。
また、オーストリア(ウィーンなど)は 学費が年間700ユーロほどかかります。
また ウィーン音大などは 独自のドイツ語テストがあるなど、国や大学によってルールが違います。
おわりに
音楽留学への道のりは 長く感じるかもしれません。
でも 一つひとつのステップを確実に踏んでいけば 、必ず道は開けます。
憧れの地で奏でるあなたの音楽を、楽しみにしていますね!
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