音楽留学生におすすめのドイツ語スクール・ベルリン編

音楽の都ベルリンへ留学したい!

そう決めたとき、最初に直面する大きな壁が
「語学学校選び」ですよね。

特に音楽留学の場合、
一般の留学とは違って

「音大受験のスケジュールに合うか」

「ビザが確実に取れるか」

「練習時間が確保できるか」

など、考えなければならない
ポイントがたくさんあります。

今回は、現地に通う音大生たちの
リアルな口コミや、25年以上現地で
音楽教育に携わっている視点をベースに、
ベルリンの語学学校事情を徹底解剖!

実際の音楽生によく選ばれている
民間校から、格安の市民大学(VHS)、
最高峰のゲーテまで、本音でお届けします。

1. 音大生や受験生がリアルに通う!ベルリンの語学学校6選

ベルリンには星の数ほど
語学学校がありますが、
音楽生それぞれの目的
(ビザ優先、練習時間優先、
コスパ優先など)に合わせて
実際によく選ばれている学校を
6つご紹介します。

DeutschAkademie

引用元: deutschakademie.de

現役の音大生の間で
「友達がよく通っている」と
リアルに名前が挙がるのがここです。

魅力は、音楽生の練習スケジュールにフィットするタイムスケジュール。

「昼間は練習したりレッスンに行ったり。
夕方や夜から語学学校に行く」

という音楽学生にとって理想の生活が送れます。

1クラス最大12人の少人数制で、
4週間約300ユーロ前後という
コスパの良さ。

元西ベルリンの中心部
Wittenburgplatz、

元東ベルリンの中心部
アレクサンダープラッツ

という立地の良さも抜群です。

練習などを考慮して
週12時間コースを取ると、
これ単体では語学ビザの条件を
満たせない可能性が高いです。

すでに音大に合格して学生ビザがある人や、ワーホリの人にはいいですが、滞在許可証が必要な人は注意が必要です。

did deutsch-institut

ドイツ国内でも最大手の手堅い名門校です。

ここを選ぶ最大のメリットは、
圧倒的なビザへの安心感と進学サポート。

大学や音大が求める公式の語学証明
(B2やC1)の試験対策が
非常に強いため、

日本のエージェントからも
「一番確実な学校」として最初に
勧められることが多いです。

確実にビザを取得し、基礎からガッツリ
語学を固めたい受験生に定番の学校です。

DIE NEUE SCHULE

引用元: neueschule.de

こちらも昔から日本人音楽留学生の間で
定番となっている実力派の学校です。

西側の閑静で落ち着いた住宅街にあって
学校全体の雰囲気がアットホームなのが特徴。

1クラス最大12人までという少人数制を
徹底しているため発言の機会が多く、
実技練習で忙しい音楽生も
通いやすい環境です。

Hartnackschule

「お金はすべて教授のレッスン代や
練習室に回したい!」という、
節約派の音楽生の駆け込み寺として
有名な超大規模校です。

授業料の安さはベルリンでも
トップクラスですが、その分1クラスの
人数が非常に多く、お役所的な対応になることも。

良くも悪くも
「自分からガシガシ主体的に勉強する」
という自立心が求められます。

GLS Campus Berlin

おしゃれなエリアに
広大な自社キャンパスを
持つ高級校です。

敷地内にスタイリッシュな宿泊施設や
カフェまで完備されており環境は
最高ですが、学費が高いため、

一般的な音大受験生が長期で
通うケースは少なめ。

資金に余裕がある大人の留学
などに選ばれています。

Sprachsalon Berlin

カルチャーの発信地にある、
とてもフレンドリーな学校です。

音大受験のためのガチ勉強というよりは
ワーホリの音楽家やフリーランスの
演奏家が「現地でおしゃれに
繋がりを作りたい」という目的で
選ぶことが多いです。

2. 破格の安さにはワナがある?話題の「VHS」格安コースを徹底解説

引用元: vhs-lernportal.de

ドイツの市民大学
「Volkshochschule(通称:VHS)」の
ドイツ語コースは、民間の語学学校の
半額以下、ときには3分の1という
圧倒的な安さで受講できるため、
ネットでもよく話題になりますよね。

実際、ベルリンのVHSにもたくさんの
日本人留学生が通っていますが、
これからビザを取る受験生にとっては、
かなり致命的なデメリットが隠されているのです。

メリット:とにかく学費が安い

民間校が1ヶ月で何万〜十数万円かかる
ところ、VHSなら驚くほどの低価格で
プロの授業が受けられます。

デメリット①:日本にいる段階での「予約」がほぼ不可能

VHSのドイツ語コースは、現地の移民や
難民の方、他国からの労働者も一斉に
狙うため、毎期ものすごい争奪戦になります。

さらに、申し込む前に
「現地で対面のレベルチェックテスト
(Einstufungstest)」を受けなければ
ならないケースが多くて、

日本にいながら数ヶ月先の席を確実に
確保することがシステム的に
非常に難しいのです。

デメリット②:渡独前の「ビザ申請用書類」が手に入らない

日本で語学留学ビザを申請したり、
現地で滞在許可を更新したりするには、
「週18〜20時間以上の
インテンシブコースの登録証明書」が
絶対に必要です。

民間校なら、お金を振り込めばすぐに

正式な書類を発行してくれますが、

上記の通りVHSは「現地に行って
テストを受けないと席が決まらない」
ため、ビザ申請のための書類を
事前に用意できません。

デメリット③:家(滞在先)の手配・サポートが一切ない

多くの民間校は学生寮やホームステイ先を
セットで手配してくれますが、VHSは
ただの市民講座なので、家探しの
サポートは1ミリもありません。

住居難のベルリンで、家を完全自力で
探すのは至難の業です。

【結論】

そのため、多くの先輩たちは

「最初の数ヶ月〜半年は民間校
(didやDIE NEUE SCHULEなど)に
通ってビザと住まいを確保し、

現地生活に慣れた2校目として
VHSに切り替える」という
スマートなルートを選んでいます。

3. なぜ日本ではお馴染みの「ゲーテ」をみんな選ばないのか?

引用元: goethe.de

日本でドイツ語の学校といえば、
真っ先に名前が挙がるのが
「ゲーテ・インスティトゥート
(Goethe-Institut)」ですよね。

ドイツ政府公認の機関であり、
ブランド力もカリキュラムの質も
世界最高峰。それなのに、なぜ
現地の長期音楽留学生のリアルな
選択肢から外れてしまうのでしょうか?

理由はとてもシンプル。

「学費が異次元に高すぎるから」です。

一般的な民間語学学校が
1ヶ月あたり約300〜500ユーロ(約5万〜8万円)だとすると、

ゲーテの4週間コースはなんと約1,100〜1,400ユーロ(約18万〜23万円)もします。

一般的な学校の約3倍です。

音大受験生や長期留学生は、
半年〜1年以上の長期滞在に
なることがほとんどです。

毎月20万円以上の学費を語学だけに
払い続けるのは、仕送りや貯金が
あっても現実的ではありません。

企業の駐在員や、1ヶ月だけの
短期ラグジュアリー留学であれば
最高の選択肢ですが、

限られた予算の中で
「受験レッスン代」や
「ピアノ練習室のレンタル代」に
お金を回さなければならない
音楽生にとっては、

コスパの面からどうしても
候補から外れてしまうのが
本音なのです。