ウィーンフィルの真髄を学ぶサマーアカデミー!ザルツブルクに才能が集結
世界最高峰のオーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
ウィーン国立オペラ座で
一度でもその響きを
聴いたことがある人は
知っていると思いますが
「なぜ、これほどまでに?」と
驚くほど、他の楽団とは違う
天の声のような美しさ。
その伝統の「響き」や
ウィーン独特の歌い方、
リズムの取り方など
「ウィーン・フィル」の
音楽の作り方の秘密を
直接メンバーから学べる
夢のような場所があります。
それがザルツブルクで開催される
「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
アンゲリカ・プロコップ・サマーアカデミー」
(The Angelika Prokopp Summer Academy of the Vienna Philharmonic )
若い才能あふれる音楽家たちが
夏のザルツブルクで
音楽に没頭する3週間。
今回は、2026年度の募集要項とともに
このアカデミーがなぜ
「唯一無二」と言われるのか
その詳細をたっぷりお届けします!
目次
サマーアカデミーの名前の主はヘビースモーカーの節約家

引用元: facebook.com
まず気になるのが
「アンゲリカ・プロコップ」
という名前。
「この人誰?」
「ウィーンの有名な音楽家?」
と思いますよね。
実はこの
アンゲリカ・プロコップさん
自分には質素だけど
若手の才能には
ストラディバリウスを
差し出すような、
粋なウィーンのおばあさま。
せっかくなので彼女の人生を
ちょっと紹介します。
1. 「オーストリア1」の宝くじ会社の社長だった

Angelika Prokopp 引用元: prokopp-privatstiftung.at
お父様が始めた「Prokopp」という宝くじ会社を、
国内最大手にまで成長させました。
オーストリアにおける宝くじの
代名詞のような存在。
2. 究極の節約家とヘビースモーカー
莫大な富を築きながら、
自分自身にはお金を使わない
「倹約家」として有名でした。
ヘビースモーカーで
タバコにだけは生涯
お金を使ったらしいですが
日常生活は質素そのもの。
その浮いたお金がすべて
自分の財団へ流れていったと
考えるとすごいですよね。
昔のお金持ちの方々は
なんだか、生き方が粋ですね。
3. 1999年の大きな転換
宝くじ会社を売却して、自らの財団を設立。
自分自身のためではなく「次世代の才能」の
ために資産を投じようって決めたのですね。
4. ストラディバリウスの提供
そのプロコップ財団が所有していた
1727年製のストラディバリウス
(通称「エクス・ギニャール」)は、
現在ウィーン・フィルの
第一コンサートマスターである
ライナー・ホーネック氏に
貸与されています。
まさに「ウィーンの響き」を
守っている人物と言って
いいかもしれませんね。
2006年に彼女は
亡くなりましたが、
その多大な貢献とウィーン・フィルとの
深い絆を称えて、このアカデミーには
彼女の名前が冠されているそうです。
今も財団の支援があるからこそ
世界中から集まる若者が
手厚いサポートを受けながら
研鑽を積むことができるのですね。
最高品質のアンサンブルを学ぶ4つの柱

引用元: facebook.com
さて、この
「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
アンゲリカ・プロコップ・サマーアカデミー」は
単なる楽器のレッスンではありません。
4つのモジュールを通して
「ウィーンの音」の真髄に迫ります。
1:オーケストラ
ウィーン・フィルの講師陣と
著名な指揮者のもとで
音楽を徹底的に作り込みます。
2:室内楽
少人数から大編成まで
団員と一緒に演奏することで
「互いに聴き合う力」を養います。
3:子供オペラ
2025年からスタートした試み。
ザルツブルク音楽祭の舞台を
アカデミー生が支えます。
参加資格は15歳から17歳まで。
4:舞台音楽
音楽祭のオペラ公演において
舞台裏や袖で演奏される音楽に
参加できるチャンスもあります。
「最高の演奏は
互いへの敬意と
柔軟性から生まれる」
そんなウィーン・フィルの哲学を
肌で感じるカリキュラムです。
2026年夏の豪華プログラムと日程

引用元: facebook.com
2026年のオーケストラ・モジュールは
指揮にマルティン・ライナ
ソリストにアンネレーン・レナエルツを迎え
極上のプログラムが並びます。
ワーグナーの「ジークフリート牧歌」や
ベートーヴェンの交響曲第4番など
ウィーンの伝統を感じさせる選曲。
日程は以下の通りです。
・オーケストラ・室内楽:7/30〜8/24
・子供オペラ:7/18〜8/24
場所はムジークム・ザルツブルク。
200席のホールや練習室が完備され
アカデミー期間中は
毎日開放される贅沢な環境です。
■宿泊・食事・費用の手厚いサポート
驚くべきは、そのサポート体制。
受講料は三週間半で
600ユーロ。そして
これには宿泊費と
一部の食費が含まれています。
宿泊先はコルピングハウス。
2人部屋(バス・トイレ付)で
毎日の朝食も用意されています。
さらにオーケストラ期間中は
リハーサル会場で
食事(ベジタリアン選択可)も
提供されるという至れり尽くせり。
これが
アンゲリカ・プロコップ財団と
ウィーン・フィルによる
若い才能への「投資」なのですね。
狭き門を突破せよ!応募とオーディション
応募資格は16歳から26歳まで。
全世界の若手演奏家に
その門戸が開かれています。
応募できる楽器は 次のとおりです。
バイオリン
ビオラ
チェロ
コントラバス (ドイツ式弓奏法)
ハープ
フルート
ウィーン式オーボエ
クラリネット (ドイツ・システム)
ファゴット
ウィーン式ホルン
トランペット (ロータリー)
トロンボーン
ウィーン式ティンパニ
および打楽器
このサマーアカデミーの
応募の締め切りとオーディションは
毎年3月と早いのですが、
なんせ、用意する曲が
かなりの量なのでので、
今のうちから、2027年の
応募の準備に役立てて
いただけたら嬉しいです。
私の勘(経験?)では、
オーディションの曲目は
毎年ガラッと変わるわけでは
ないと思いますので。
選考はウィーン現地での
ライブ・オーディションが原則。
でも、渡欧できない場合は
ビデオ応募も認められていますので
ご安心を。
(※ウィーン式楽器はビデオ不可)
主催者側は「ウィーンに来て
オーディションを受ける方が
絶対に有利だよ」
とアピールしてますが
「受かるかわからない
オーディションのためだけに
何十万円も飛行機代に支払う
経済的な余裕がありません。」
という理由は、絶対に
受け入れられますので。
バイオリンを例にとると
オーディションには次の曲目が
課されます。
課題曲:
W.A.モーツァルト:協奏曲 第4番 ニ長調 KV 218 または 第5番 イ長調 KV 219 より 第1楽章再現部まで(カデンツァなし)オーケストラ・スタディ:
1. J.シュトラウス:ワルツ「ウィーン気質」作品354 コーダ 255小節目から最後まで、第1バイオリン
2. S.プロコフィエフ:古典交響曲 作品25 終楽章冒頭から練習番号52の2小節前まで(=終楽章冒頭から41小節目まで)、第1バイオリン
3. W.A.モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 KV 543 終楽章冒頭から40小節目まで、第1バイオリン
4. R.シュトラウス:ドン・ファン 冒頭から38小節目まで、第1バイオリン
5. J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲 Tempo di Valseから練習番号6の15小節前まで、練習番号6の5小節後から21小節後まで、練習番号7の5小節後から最後まで、第2バイオリン(=122-335小節、355-371小節、392小節から最後まで)
他の楽器の課題曲はこちらの公式サイトをご覧ください⇩
The Angelika Prokopp Summer Academy of the Vienna Philharmonic
ウィーン・フィルの椅子を
いつか勝ち取りたいなら、きっと
これ以上ない経験になりますね。
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