音楽留学はなぜドイツ・オーストリア?本場でしか学べない3つの理由
こんにちは。
これから音楽留学を考えているあなたへ。
「どうしてクラシックを学ぶなら
ドイツやオーストリアなの?」
そんな素朴な疑問に、
ウィーン国立音大卒で学んだ
私の実体験を交えて、
お答えします。
「日本で譜面を追いかけるだけでは、
絶対に手に入らないものがある」
ということは、
たぶん誰でも多かれ少なかれ
想像できていると思います。
でも、それは何なのでしょう?
それは、現地で「生活」して初めて
肌で感じる
「空気感」
だと私は思います。
私がウィーン音大で学び、確信した
「本場でしか学べない3つの理由」
を、ちょっと深掘りしてお話ししますね。
目次
偉大な作曲家と同じ「日常」を生きる

想像してみてください。
朝、目が覚めて窓を開けると 冷たく澄んだ空気が流れ込んできます。
通りに出れば
「グーテンターク!」
と挨拶を交わし
パン屋さんで焼きたてのシュリッペを買う。
そんな何気ない日常の中に、
音楽のヒントが
たくさん隠れていたりします。
石畳を歩く靴のリズム。
市場の活気ある話し声。
これら全てが、
数世紀前から続く
この街の「響き」なんですね。
ハイドンも、モーツァルトも
同じ空気を吸い、
同じ道を歩いていました。
彼らが日常として
感じていた音を、あなたも肌で感じる。
例えば、マイナス20度の
冬の厳しい寒さや、
春が来た時の街全体の喜び。
これを肌で身に染みて感じるだけで、
楽譜に書かれた 強弱記号や
フレーズの意味が
「理屈」
ではなく
「感覚」
に変わります。
それだけで、偉大な作曲家たちが
何となく身近に感じられるはずです。
だって、どんな歴史上の大作曲家も
「普通の人間」
として、ここに生活していたのですから。
日本にいては学べない
「生活に根ざした音楽」
との出会い。
これが、ドイツや、オーストリアへ
音楽留学することが最強である、
一番の理由です。
なんせ、さまざまな作曲家が
当時住んでいた
何百年も前の住居がまだ残っていて、
その建物に人が普通に生活していたり
するのですから。
楽譜に書かれた
強弱記号の本当の意味は、
「現地の風の中」
に隠されていかくされているって事かも。
数世紀の歴史が「今」に繋がっている

「200年前の楽器の吐息と、
偉大な作曲家の孫娘とのティータイム。
歴史は今も動いています。」
私にとって、ウィーン留学時代の
忘れられない記憶があります。
それは、日曜日の朝の静寂を包む
教会の鐘の音です。
四方八方の教会から
重厚な鐘の音が響き渡るとき。
「ああ、ベートーヴェンも
シューベルトも、この音を聴いたんだ」
そう思うと、胸が熱くなりました。
ヨーロッパの素晴らしいところは
古いものを大切に使い続ける文化です。
博物館のガラス越しではなく、
実際に200年前の楽器に触れ、
その音を耳にする機会も多くあります。
聞くだけでなく、実際に
その200年前の楽器を演奏することだって、
珍しくありません。
当時の響きを知ることで
「なぜこのフレーズがこう書かれたのか」
その理由がすとんと腑に落ちる。
これは、音楽家にとって
この上ない贅沢な体験ですよね。
さらに、驚くような出会いもあります。
私はウィーンで、あの
「グスタフ・マーラーの
お孫さんであるアルマさん」
と親しくさせていただく
機会がありました。
お祖母様と同じ名前を持つ彼女と
お話ししている時間は、
まさに音楽史を生きている感覚でした。
歴史は遠い過去の出来事ではなく
今も目の前で繋がっている。
その伝統を
「知識」
ではなく
「直感」
で理解できるのが留学の醍醐味です。
バッハ、テレマン、ブラームス、シューマン、そしてマーラー。
彼らが愛したこの土地で学ぶことは
単なる技術の向上ではありません。
何百年と脈々と受け継がれてきた音楽の
「血筋」
を直感的に自分に取り込む作業です。
言語のリズムが「音楽」を歌わせる

「言葉を話すように、楽器が歌い出す。
その瞬間、あなたの演奏は
魔法にかかります。」
そして、演奏を劇的に変えるのが
「ドイツ語」
という言葉の力です。
ドイツやオーストリアで
生まれ育った作曲家たちの
母国語であるドイツ語。
この言葉を
深く理解できるようになると、
ある日突然、気づく
瞬間がやってきます。
「あ、このフレーズのリズムって
ドイツ語のイントネーションそのままだ」
言葉のアクセントや、息遣い。
それがそのまま
音楽のアーティキュレーションに
直結していることが、
肌感覚として分かってきます。
そうなると
「Das Musizieren」 (音楽すること)
が これまでの何倍も楽しくなります!
ただ音を並べるのではなく、
言葉を語るように楽器が歌い出す。
その快感を知ってしまったら
もう元の演奏には戻れません。
ドイツ語の習得は、
先生とのレッスンはもちろん、
音大に入るためにも重要ですよね。
ある程度のドイツ語力がないと
入試に受かりませんもんね。
でも、それ以上に大切なのは
その先だと私は感じています。
「音楽と言語の密接な関係」
を肌で感じること。
テレビから流れるニュースの声や
カフェでの隣人の会話。
その全てが、あなたの音楽の 血肉となっていくのです。
まとめ: あなただけの「本物」を探す旅
もちろん、感じ方は人それぞれです。
でも、ドイツやオーストリアの土を踏み
その歴史の重みを体感することは、
あなたの音楽人生において、
絶対に計り知れない財産になります。
音楽留学は、技術を磨くだけでなく
「あなたという人間」
を深める旅。
本場の空気に飛び込むその勇気が
あなたの奏でる音を
より豊かに変えてくれるでしょう。
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