ミュンヘン音大の授業料が有料化?時間の問題と噂される3つの理由
ドイツに音楽留学したい人なら知っている事実の一つが、
ミュンヘン音楽・演劇大学(HMTM)は超難関だということですね。
昔からハイレベルを誇ってきた
ミュンヘン音楽・演劇大学(HMTM)を目指す人にとって
気になるトピック「お金」!
最近、ドイツ留学界隈をザワつかせているのが
「バイエルン州での留学生の授業料有料化」
というニュース。
「え、ミュンヘン音大も年間100万円以上かかるようになるの?」
と不安な声も聞こえてきます。
そこで、最新データを詳しくまとめました。
結論から言うと
HMTMは今も「授業料無料」を維持しています!
ただし、周囲の状況は刻一刻と変わっています。
今のうちに現状を正しく把握しておきましょう。
目次
ミュンヘン音大の学費事情(最新)

引用元: wdc-award.org ミュンヘン
現在、ミュンヘン音大(HMTM)の
Bachelor(学士)やMaster(修士)に通う場合
ドイツの大半の音楽大学と同じで
「授業料」
というものは存在しません。
その代わりに支払うのが
「ゼメスター費(Semesterbeitrag)」ですね。
1. 毎学期の支払い(Semesterbeitrag)
学生全員が支払う義務がある費用です。
金額:97ユーロ(1学期あたり)
内訳は主に事務手数料です。
ミュンヘンの他大学(TUMやLMU)と違って
学生会費(Studierendenwerk)の会費は含まれていません。
そのため、他大学より圧倒的に安いですね。
でも、ここで要注意なのは、
ベルリンやフランクフルトなど、
他の大半の音楽大学では
学生会費に
「ドイツ全土の乗り放題チケット」
という驚異的な定期券が
含まれていますが、
ミュンヘン音楽・演劇大学(HMTM)の場合は
「交通費は別にかかってくる」
ということです。
だから、ミュンヘン音楽・演劇大学の諸経費は
他より安いわけではありません。
「ドイツ全土の乗り放題チケット」の
学生割引を月々43ユーロで買うと、
結局同じくらいの額になります。
2. マイスタークラス(国家演奏家資格)には授業料が導入
日本人留学生からも注目度の高い
ミュンヘン音楽・演劇大学の
マイスタークラス(国家演奏家資格)Weiterbildende Zertifikatsstudium Meisterklasse
では、2024年から
とうとう授業料が徴収されることに。
残念ながら、1学期あたり
2,000ユーロも
かかります。
他の音大の学費については、こちらのドイツの全音大の学費リストをご覧ください⇩
バイエルン州の「有料化」ドミノの現状

「ミュンヘン音楽・演劇大学は無料」
と言いましたが、それは
「今のところ」です。
実はバイエルン州全体では、
有料化の波が押し寄せています。
2024/25年冬学期から、
バイエルン州の新しい大学法(BayHIG)により
大学の判断で
非EU留学生から
授業料を取ることが
可能になりました。
実際に徴収を始めた
主な大学を見てみましょう。
1. ミュンヘン工科大学 (TUM)
最も早く、かつ高額な授業料を導入しました。
金額:
学士 2,000〜3,000ユーロ (1学期)
修士 4,000〜6,000ユーロ(1学期)
TUM公式:Fees for international students
2. インゴルシュタット工科大学 (THI)
金額:
学士 800ユーロ (1学期)
修士 1,200ユーロ(1学期)
3. デッゲンドルフ工科大学 (THD)
「サービス料」という名目で徴収。
金額:500ユーロ(1学期)
THD公式:Servicegebühren für Drittstaaten
このように、
総合大学や工科大学では
すでに
「有料化」が
現実のものとなっています。
音大も「時間の問題」と言われる3つの理由

今は無料のミュンヘン音楽・演劇大学ですが
将来的に有料化される可能性は
否定できませんね。
どうしてかというと、
有料化を阻む壁が
もうなくなってきているからです。
理由1:前例ができてしまった
州内トップのTUMが
高額な授業料を導入したことで
他の大学も追随しやすい
環境が整ってしまいました。
バイエルン州の州立大学は、
現在以下のプロセスにいます。
- 州が許可を出す: 「留学生からお金を取ってもいいよ」という法律を作った(完了)
- 各大学がルールを作る: 徴収するための学内規定を整備した(HMTMも完了)
- 金額と時期を決める: これが現在のフェーズです
つまり、徴収するための
「器」
はもう完成していて
あとは
「いつ、いくら入れるか」
を決めるだけの段階なのです。
理由2:芸術大学の運営コスト
音大の運営には
非常にコストがかかります。
総合大学においては、
何百人もの学生に
教授1人が講義をする
ということが可能ですが
音楽大学はそういうわけには
いきませんよね。
個人レッスンが必須でメイン。
質の高い教育を維持するためには
確かに莫大な予算が必要です。
そのための費用の負担を
外国から来た留学生に求めるロジックは、
「理にかなっている」と
言われても仕方ないし
大学運営側には魅力的でしょう。
理由3:隣の州の成功例
シュトゥットガルト音大や
フライブルク音大に代表される
バーデン=ヴュルテンベルク州の
5つの音楽大学。
この全ての音楽大学で、
すでに1学期あたり1,500ユーロの授業料が
定着しちゃっています。
ということは、
ミュンヘン音大も
これを見本にする可能性だって
ないとは言えませんね。
バーデン=ヴュルテンベルク州の5つの音楽大学についてはこちらもどうぞ⇩
そもそも何でバイエルン州で法律が変わったの?
そもそも、何で
バイエルン州の大学法(BayHIG)が変わって
大学の判断で
非EU留学生から
授業料を取ることが
可能になったのでしょうか?
「最近政治がどんどん右に寄ってってるから?」
というのも、確かにあるでしょう。
保守的な層から、
よく聞こえてくるのは
「なんで、ドイツの私たち納税者が、
他国から来た学生の教育費を
すべて負担しなければならないのよ?」
という 公平性の議論ですね。
ところが、
政治の右傾化だけが
理由ではないらしいです。
背景には
「大学の企業化」
という大きな戦略が
あるみたいです。
バイエルン州の与党CSU(キリスト教社会同盟)は
大学を
「国の機関」
から
「自立した経営体」
へ変えようとしています。
国の予算だけに頼るのではなく、
自前で資金を調達し
それを優秀な教授の招聘や
最新設備に投資する。
世界ランキングに食い込む
「強い大学」
を作るために
非EU留学生からの授業料を
その原資に充てるという
考え方です。
「なんか、ドイツの大学も、だんだんアメリカ化していくのかなー」
と思うと、憂鬱になりますけどね。
まとめ:今、あなたができること
とにかく、
ミュンヘン音楽大学の学費は
今のところ
1学期わずか 97ユーロ です。
まだ、世界最高峰の教育を
ほぼタダで受けられるという
奇跡的な状態です。
でも、この
「ボーナスタイム」が
いつ終わるかは分かりません。
もし導入されるとしたら、
早くても2027年冬学期以降になるのでは....
そして、基本的には
「新規入学者」が
対象になるはずです。
だから、どうせ
「いつか行きたい」と思っている方が
いらっしゃるなら
1、2年待たないで
もう学生になっておいた方が
安く済むという可能性も高いです。
突然、学費が無料から、
年間100万円以上に
跳ね上がってしまうリスクがあるって、
考えてみたら恐ろしいことですよね。
無料のうちに入学を勝ち取ることは
それだけで最大級の奨学金をもらうのと
同じ価値になってしまうということですね。
最新情報を常にチェックしつつ
チャンスを逃さないように
準備を進めるのが一番ですね!
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