こんにちは。
チャットGPTの教育現場への導入に対して、子ども4人を全員東大理Ⅲに合格させた教育評論家の佐藤亮子さんの
「12歳までは完全隔離!」
と言う発言に、堀江貴文さんが「こいつばかでしょ」とつぶやき、炎上しました。
堀江貴文さんについて
引用元: yahoo.co.jp
プロフィール
誕生日
1972年10月29日
出身地 福岡県八女市
ニックネーム
ホリエモン、たかぽん
出身校
東京大学文学部中退
職業
実業家、著作家(書籍・動画)、タレント
身長 173cm
佐藤ママに「こいつばかでしょ」
引用元: yomiuri.co.jp
今回の炎上コメントの発端は、NewsPicksの討論番組、
「ChatGPTは教育の敵か?東大理Ⅲママ、佐藤亮子氏が「早期教育」での危険性を指摘」
の中での、ゲストの佐藤亮子さんの発言です。
佐藤亮子さんは、子ども4人を全員東大理Ⅲに合格させたスーパーママで、「佐藤ママ」と呼ばれています。
この討論番組では、今最も注目されている生成AI「ChatGPT」を、教育現場でどのように活用すべきかが議論されました。
米国では一部の学校で利用が制限されていますし、イタリアでは個人情報流出の観点から、一時的に使用が禁止されました。
誰でも、ChatGPTを使えば、けっこうちゃんとした作文や論文が書けてしまいますが、宿題を全部ChatGPTにやらせれば、児童、生徒は考えなくても
と言うわけで、日本の教育現場で使用するべきかどうかの、徹底討論だったのですが、「佐藤ママ」は
12歳までは完全隔離にしてほしい。触っちゃ行けない。何にも知らないのに。今まで通りアナログで育てて、タブレットなんて全部捨ててほしい
引用元: youtube.com
とコメントしました。
それに対して、堀江貴文さんは
「こいつバカでしょ笑」
「まあつまり自分の子供の自慢である東大理3とか簡単にAIが受かるようになってしまうのが嫌なんだろうな」
とフェイスブックでコメントし、ChatGPT論争が巻き起こりました。
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堀江貴文が正しい理由3選
引用元: yahoo.co.jp
そもそも東大がすごいという価値観が間違い
そもそも30年以上の海外生活で、とある日本人を紹介したり、説明したりするときに
「〇〇さんは東京大学出身です」
と言って
「ほー、それはすごいですね!」
と言う返事が返ってきたことは、一度もありませんでした。
よっぽど日本に興味がない限り、大体の人はその大学を知らないからです。まあ、名前を聞いたことがある人はたまにいますが、名前を聞いたことがあっても、別にすごい大学とは思われていません。
仕方ないので
「東京大学は、日本の国立大学で一番レベルが高くて、入るのが難しくて、入学するために、何浪もするひとだって、たくさんいるんだよ」
と説明すると、大体返ってくる答えが
「なんでいちいち浪人するの? 他に同じようなレベルの大学無いの?」
です。で、その辺から大体説明を続けるのが、面倒くさくなってきて、ふと自分でも思います。
そうだよなー。海外の人から見たら、東京大学って、実際ランキング的にも、ぜんぜんすごくないもんなー。
そうです、2022年10月に、2023年版世界大学ランキングが発表された
まず、重要視すべきは、
どんなに大学に入ったか
ではなく、
そこに入ってどんな研究や発見をしたか、そして、卒業後どんな生き方をしているか
です。
ところが、「佐藤ママ」の自慢の肩書は
子ども4人を全員東大理Ⅲに合格させたスーパーママ
です。あたかも、佐藤さんのゴールは
「子供が東大に合格すること」
かのようです。でも、人間の真の価値や、凄さって、そこじゃまだ、全然わかりませんよね。
まあ、それでも、東京大学がとにかくすごい大学なのであれば、佐藤さんの提唱する教育方式が正しいと思われていいのかもしれません。
ですが、残念ながら、東京大学は「すごい大学」ですら無いのです。
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日本の教育システムが正しいというのも疑問
一つ例を挙げると、すごいはずの東京大学は、2022年10月に発表された、「2023年版の世界大学ランキング」で、今回もまたランクを下げて、39位でした。
「2023年版の世界大学ランキング」で、39位だった東京大学に対して、厳しい校則の無い、休暇にほとんど宿題の出ない、日本の高校から見たらゆったり教育のギムナジウムから、入学試験無しで入れる、ミュンヘン大学は33位でした。
どう言うことでしょう?
日本の小中高校生は、ドイツの普通の子どもたちの2倍か3倍くらいの時間、勉強します。
なのになぜ、その勤勉でまじめな日本人の中でも、より優れた人しか入れない東京大学の世界大学ランキングの順位が、ミュンヘン大学より低いのでしょう。
脳科学者の茂木健一郎さんはツイッターで
「全面的にホリエモンに賛成。日本の入試はRace to the bottomだから」
「まあ、ざっくり言うと、Race to the bottomとは、勝つためには徹底的に劣化しなくちゃいけないクソゲーということです(笑)」
と日本の受験システムを批判しています。
つまり、子供を4人東大に入れたくらいでは
「佐藤ママ」は教育者として成功した人
とは言えないわけです。
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「禁止」は最良の解決法じゃない
上にも書いた通り、ドイツの公立校には日本のような厳しい校則が存在しません。
制服もないので、みんな適当に好きーな格好で、好きーな髪型で学校に行きます。
長期休暇は、冬休み、春休み、イースター休暇、ペンテコステ休暇、夏季休暇、秋季休暇、クリスマス休暇と、1年の4分の1以上が休みです。
基本的に、うちの子供たちが学校に行っていた頃は、長期休暇には宿題を出してはいけないことになってました。
それでも時々、宿題を出す先生がいると、親から苦情が殺到して、結局やらなくて良くなりました。
学校は、小学生なら12時か13時ごろには終わり、ギムナジウム(高校)でも、曜日によって違いますが、13時か15時半には終わります。
放課後は自由です。とにかく、日本の子供達に比べると、いろんなことが許されています。
自分の意思で、もうちょっとゆっくりやりたいから、とか、成績をもっと良くしたいから、という理由で留年する生徒も少なくないので、18歳や19歳で、まだ学校に通っている子も多く、ドイツでは18歳からの喫煙が許されているので、学校の休み時間に、生徒が喫煙することもOKです。
あと、ドイツの学校では、数学の難しい公式は覚えなくてよくて、数学の試験では、計算機の使用もOKです。考える過程が正しいことが大事なのだそうです。
だから、脳科学者の茂木健一郎さんも自身のブログで
堀江貴文さんが吠えていたので、ツイッターでちょっとコメントしたけれども、ChatGPTに限らずテクノロジーを使わずに受験勉強せよという主張は愚かだと思う。
引用元: ameblo.jp
と書いてますが、新しいテクノロジーを、子供から遠ざけて、禁止しても、抜本的な解決法にはならないでしょう。
まとめ
これからは、ますます、コンピューターやAIができることは、コンピューターやAIに任せて、人間は、コンピューターやAIができないことに集中していけばいいんじゃないかな、と思います。