こんにちは。
2023年10月期に放送された日曜劇場「下剋上球児」(TBS)で、野球シーンの一部が突然アニメになり、賛否が飛び交いました。
アニメーションを「CloverWorks」が制作し、アニメーター・演出は石浜真史さんが担当しています。
日曜劇場『下剋上球児』について
引用元: tver.jp
日曜劇場『下剋上球児』についてはこちらをどうぞ⇓
『下剋上球児』のアニメ描写について
引用元: tver.jp
「下剋上球児」で、野球シーンに突然アニメ描写が加わり、驚いた人や、「ん?」と思った人がいたと思います。
アニメーターの石浜真史さんの演出で、アニメーションは「CloverWorks」が制作しています。
監督の塚原あゆ子さんが、
どうしても、実写では撮れない、アニメーションにしかできない様々な味わいを加えたい
と希望して、今回のドラマとアニメのコラボとなったのだそうです。
新井順子プロデューサーも、アニメでしか表現できないエモさを出すために、どうしてもアニメを取り入れたかったそうで、次のようにコメントしています。
バットに球が当たるとき、アニメだと周りに線を描いたりして『ビューン!』『カキーン!』と描きやすいですが、実写だと『コン!』って当たるだけで盛り上がらない。
ものすごくスローで撮影しても、球がぐにゃっとはならないので、当たる球や走る足元など、実写では伝わりづらい表現をアニメーションで描いています
引用元: yahoo.co.jp
まあ、監督の塚原あゆ子さんとプロデューサーの新井順子さんは、その点では、ウマがあって、意気投合したのですね!
アニメーター・石浜真史さんについて
プロフィール
生年月日 1968年9月1日
出身地 東京都
出身校
東京デザイナー学院(現・東京ネットウエイブ、中退)
職業
アニメーター
キャラクターデザイナー
アニメーション監督
所属 CloverWorks
石浜真史さんは、「下剋上球児」のアニメ演出のオファーがきた時のことを、次のようにコメントしています。
塚原監督の「アニメでしか表現できないエモさ」というワードに感動して是非にとお受けしました。
最近、自分の映像制作の頂点にあるテーマが「エモさ」と気づいたばかりだったのでやりがいは凄まじいのですが、初めての経験なので監督の手腕に頼りっきりです。
と、並々ならないドラマへの想いが感じられますね!
アニメと映像の融合がすごい?
引用元: tver.jp
この「下剋上球児」でのアニメ描写について、ヤフーニュースでは、10月16日に
実際、アニメーションを取り入れたことで、球のスピード感や威力、球児たちが走っているスピード感などが増し、より引き込まれるシーンに。
引用元: yahoo.co.jp
引用元: tver.jp
と報道されていて、その記事に
SNSでも
「アニメ映像も、すごい!」
「アニメとの融合がすごい」
「アニメ混ざってるのに何も違和感を感じなかったし迫力が増しててかっこよかった!」
「中途半端にCGにするんじゃなくて思い切ってアニメにするのめっちゃ斬新。そしてめちゃくちゃ迫力ある」
などと反響を呼んでいる。
引用元: yahoo.co.jp
と、やたらポジティブなコメントだけを並べ連ねています。
ただ、x.comや、インスタグラム、ヤフコメで上記のコメントは見つかりませんでした。
「どのSNSに上がってたコメントなのかしら?」
と、マジで不思議に思いました。
探し方が悪い?
というのは、ネットには、どちらかというと、ネガティブなコメントの方が多かったからです。
「アニメ」をドラマに挿入する矛盾点
引用元: tver.jp
まず、視聴者が不思議に思ったのが、新井順子プロデューサーが
「野球はごまかさずちゃんとやろうということで、リアリティを大事にしています。CGも使っていません」
とコメントしているにも関わらず、野球の大事な見せ場で突然アニメ描写が出てきたことです。
半年のオーディションを経て、過酷な、野球の練習会や、野球の実技テストを突破して、やっと選ばれた球児キャストたち。
球児キャストに選ばれた後も、練習を重ね、技術を磨き、体力や筋肉をつけてきた、努力の賜物が番組の撮影で発揮されています。
「なのに、球児たちのリアルの野球プレーの見せ場で、突然アニメに変わるの?」
と矛盾を感じたのは、私だけではありませんでした。
引用元: tver.jp
ネットにこういう意見がちらほらみられました。
演出として全然構わないとは思うのですが
「リアリティを大事にしています。CGも使っていません」
と言った直後に
「迫力あるシーンにするためアニメを使っている」
と言われると
??矛盾してない??
と思ってしまいます。
引用元: yahoo.co.jp
新井順子プロデューサーはさらに
「ピッチャーなめのショットの場合(ピッチャーを手前に置き、キャッチャーのミットが映る構図で撮影すること)、ちゃんと自分で投げないといけません。
だから、ストライクのシーンなら、本当にストライクが入るまでオッケーは出ない。
しかも、それをカーブだったりスライダーだったり、シーンに応じていろんな球種で投げ込まないといけないんです。
当然、肩も疲弊しますし、自分が決めなければ撮影が終わらないというプレッシャーとの勝負になる。
そんな緊張の中でよく頑張ってくれていますし
きっとその追い込まれ方が演じる役のメンタルとクロスしているところはあるんじゃないかなと思います」
引用元: plus.tver.jp
と、突っ込んだコメントもしています。
こんなに高校球児役の俳優さんたちは、限界まで頑張ってるのに、1番の見せ場で、突然アニメ描写にすり替えられるのって、
「球児を演じるキャストの皆さんは、残念じゃないのかなー」
と思ってしまいました。
下剋上球児のエース役の中沢元紀さんについてはこちらをどうぞ⇓
野球ドラマにアニメは不要?残念なのか
引用元: tver.jp
その他に、こんな声がありました。
「いやいや、逆にあのアニメ演出は疑問だし不要と思う。」
「ドラマは安定感のある俳優さんばかりで今後の展開に期待したいが、時々出てくるアニメが野球のシーンを誤魔化しているようでちょっと安っぽく感じるのは否めない。」
「アニメシーンはこのドラマにはちょっと合っていないような気がしましたね。」
「アニメシーンがいらん。意味不明の演出」
「途中のアニメ演出が無ければ良かった。切り替わり切り替わりでなにこれってなったよ。」
引用元: yahoo.co.jp
X.comでも
「下剋上球児、アニメ描写って必要なのかな」
「今後意味が出てくるのかもしれないけど、1話の感じだとなんかCMでありそうな表現でドラマ中だとちょっと不要感あった」
アニメがだんだん減っていった
そして、そんなファンの声を受け止めた形になったのかは、誰もコメントしていないのでわかりませんが、
アニメシーン
が回を追うごとに減っていきました。
出演した俳優さんたちは、誰もが、ドラマの野球シーンのために、番組の撮影開始の何ヶ月も前から、パンパないトレーニングを続けていました。
TBSはその様子をずいぶん詳しく無料(一部有料)配信していました。
なのに、その球児たちの熱い戦いの一部に、しかも、一番白熱したシーンでアニメが挿入されると、
俳優さんたちにも失礼じゃない?
と思った人は、意外に多かったのかもしれませんね!
Clover Works
でも、アニメの世界に詳しい人は
下剋上球児、アニメのシーンあるなーとは思ってたけど、Clover Worksとはまた凄い。
とか
下剋上球児、アニメ部分を石浜さんがやってるっていうのもすごい贅沢だー
とコメントしてて、「Clover Works」とか「石浜真史」のブランド力の高さを知っている人は、
「Clover Works」
とか
「石浜真史」
と聞いただけで、
「え、すごっ!」
ってなるのですね!
おわりに
というわけで、ドラマ「下剋上球児」の野球シーンへのアニメ挿入に関しては、好みが分かれるところです。
最初は否定的に感じた人も、だんだん慣れてきて、「結構いいじゃん!」って思うようになるかもしれませんし、その逆も考えられます。
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