こんにちは。
1月15日の陸上・全国都道府県対抗女子駅伝で、岡山県津山鶴山中の中学3年生ドルーリー朱瑛里(しぇり)さんが17人抜きを果たし、話題になりました。
その後、ドルーリー選手は岡山県立津山高校に進学して、既に1年生でありながら、初の全国高校総合体育大会(インターハイ)の女子1500メートルで3位に入賞しました。
近年ハーフアスリートの活躍が増していますが、その反面誹謗中傷も絶えません。その理由について探ってみます。
ドルーリー朱瑛里さんについて
引用元: nikkansports.com
ドルーリー朱瑛里さんは岡山県津山市出身の現在中学3年生で、父親がカナダ人、母親が日本人です。兄弟については分かりません。
小学4年生の時、地元の津山ジュニア陸上競技教室で陸上競技を始めました。
そこでは短距離がメインでしたが、地元のマラソン大会などには参加していて、そこで実績を積んで行ったそうです。
2022年には夏の全日本中学校陸上競技選手権大会女子1500メートルで、4分23秒79で優勝して、一気に全国的に注目されました。
ネットではすでに
「2025年の東京世界陸上と2028年のロス五輪に楽しみな選手が出てきた」
と騒がれています。
ドルーリー朱瑛里さんはハーフで美少女
引用元: nhk.or.jp
「陸上・全国都道府県対抗女子駅伝で 17人もごぼう抜きするなんて、日本人離れしてるな」と思いきや、ドルーリー朱瑛里選手もハーフだったのですね。
またドルーリー朱瑛里さんは中学生でありながらとても美人でスタイルも良く、一部ではアスリートにならないのなら芸能界入りするのではと噂されています。
そして、岡山県立津山高校に進学してからも、既に1年生でありながら、初の全国高校総合体育大会(インターハイ)の女子1500メートルで3位に入賞しました。
急増するハーフ選手の世界的活躍
引用元:nikkansports.com
このところ、日本のスポーツ界では、いわゆる“ハーフ”のアスリートの活躍が目立ちます。
世界のトップまで登り詰めた、大坂なおみさん、八村塁さん、サニブラウン・アブデル・ハキームさんなどを筆頭に、野球やサッカーでも、ハーフのアスリートが大きな檜舞台で活躍しています。
ハーフのスポーツ選手が増える傾向にあるのは、もちろん世界的にグローバル化が進んでいるからでしょう。
ですが、特に日本では近年、その流れが他の国に増して急速に進行していると言っていいでしょう。
外国人旅行客数や外国人労働者数も増加していますし、都会だけではなく、田舎に生活する外国人の姿を見かける頻度も高くなってきました。
そうした外国出身の人たちが増えれば、外国人と結婚する日本人も増え、ハーフの子供たちが増えるのは当然の流れで、スポーツの世界にだけ当てはまる現象ではありません。
つまり、これから先さらにハーフのアスリートがもっと増えていくでしょう。
未だ無くならないハーフ・アスリートへの誹謗中傷
鈴木武蔵選手引用元: number.bunshun.jp
サッカー元日本代表選手の鈴木武蔵選手は子供の頃から誹謗中傷に苦しんできたことを自身の出版した『ムサシと武蔵』という本に赤裸々に綴っています。
日本は社会全体として、みんな平等に、他人に迷惑をかけないで、人目を気にして生きていこうっていう大まかな基盤があり、個人を表現しても潰されてしまうことがあると思うんですよね。
文・木崎伸也 / 鈴木武蔵さんとのインタビュー
引用元: book.asahi.com
誹謗中傷はなんと代表選手に選ばれてからも続いたんだそうです。
大坂なおみさんはメンタルヘルスの問題を抱えていて、本来ならば、守ってあげなければならない「弱者」であるにもかかわらず、彼女への誹謗中傷は未だに根強く残っています。
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先日の妊娠発表後も温かい祝福のメッセージの影に、心無い誹謗中傷が、多くありました。
ハーフ・アスリートへの誹謗中傷が無くならない理由
ダイレクトにディスカッションしないことがなんとなく美徳とされる日本人気質
日本人は面と向かってストレートに思ったことをあまり言いません。
グローバル化によって、少しずつひらけた社会になってきつつあるとはいえ、まだまだ出る杭は打たれる社会です。
だから学校や、地域や、職場での陰湿ないじめも無くなりません。
仮面を被って匿名でしか他人に言いたいことを言えない人が多いのもそのせいですね。
他人と同じであることに心地よさを感じる日本人気質というのもありますし。
昭和までは閉鎖的社会だったから
日本人はそもそもみんなが黒髪の黄色人種であることに非常に長い間慣れてしまっています。
昭和の時代の田舎の学校の生徒は全生徒黒髪のいわゆる「日本人」でした。つまり見た目が違う人に慣れてないのです。
ですからどこかで違和感を抱いてしまうのだと思います。
私が現在住んでいるベルリンは、人種のるつぼです。
ここ10年グローバル化がさらに進んでいます。
ですから、私も日本で生まれ育ったのでその違和感を感じる気持ちは理解できますが、実はその違和感は「井の中の蛙」的な感情なのだということが、ここに住んでいると実感できます。
また、日本人は海外に住んでいれば差別される側の民族だということも、考えてみてほしいと思います。
私なんて、小さい差別も含めれば、ベルリンに住んでいると、ほとんど毎日差別を受けているようなものです。
だから自分がその痛みを知っているので他の人を傷つけるような行為はできません。
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マスコミの過度の持ち上げと差別化
「ハーフ」であるという事実は話題性があるので、執拗に、繰り返し強調して報道される傾向にあります。
マスコミの過度の持ち上げと差別化が、一般人の嫉妬心を煽り立てたりしてしまう感じがします。
誰か、特別すごい人がいると、過剰報道になりがちですよね。
報道される側としても、取材がしつこいと、だんだん怖くなってくる気持ち、すごくわかります。
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まとめ
「ドルーリー朱瑛里選手はハーフと言っても、肌の色が白くて、美人で、スタイルもいいから、誹謗中傷の対象にならないでしょ?」と普通の人は思うかもしれません。
私も心からそうであることを願っています。
私の子供はドイツ人と日本人のハーフですが、どちらかというとヨーロッパ人的な顔立ちで、髪の毛の色も明るいので、夏休みに祖父母の住んでいる日本の田舎に行くと、買い物の時にジロジロみられたり、差別的な態度を取られたりすることがあります。
まあ、他にも、時々、なやかんやありました。
本田圭佑選手引用元: football-zone.net
だから繊細なので「日本ってすごく好きだけど、ここには住めないな」と言います。
「誹謗中傷は俺のところ来い!」と言い切った本田圭佑選手並みにメンタル強い人なら、日本でも全然やっていけると思いますが。
十人十色ですね。