こんにちは。
吉田羊さんは、デビュー当時から、年齢非公表にしていましが、最近では、非公表を諦めたようで、ヴィキペディアにもはっきりと明記されています。
吉田羊さん「年齢非公表」には、世間の「年齢差別」への反発が秘められていたのではないでしょうか。
各国の「年齢差別」対策についても見てみます。
吉田羊さんについて
引用元: twitter.com
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吉田羊の年齢非公表
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吉田羊さんは、小劇場での10年間の下積みを経て、ブレイクした女優さんですが、2007年の小劇場でのデビュー当時から、年齢は非公表にしていました。
なぜ、年齢を非公表にしていたかというと、
キャスティングの際に先入観を与えたくないから。決して若く見られたいわけではなく、『60才に見えるなら、60才の役で使ってほしい』という思いから
引用元: news-postseven.com
だそうです。
吉田羊はなぜ年齢を公表
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ところが、デビューしてから19年が経った2016年の1月に、吉田羊さんは、ベストドレッサー賞の「40代部門」にノミネートされたことを、マネージャーから聞き、その賞は欲しかったので、断ろうとしていたマネージャーを押し切って、堂々とベストドレッサー賞の「40代部門」を受賞しました。
まず、その時点で、
40代である
ことはバレました。
その同じ年の4月には、週刊ポストが中島裕翔さんが吉田羊さんの自宅に合鍵を持って、7日間連続お泊まりしていたことがスクープされてしまい、それだけではなく「吉田羊20歳年下の…」と書かれて、中島裕翔さんより20歳年上であることが完全にバレてしまいました。
そのような事情から、2016年には、吉田羊さんの年齢が42歳であることが、世間に知れ渡っていました。
でも、それからも、みんなに知れ渡っていることは知っていても、公の場では、「年齢非公表」のスタンスを続けていました。
でも、いつか、
もうどうせみんな知ってるし。。。
と「年齢非公表」のスタンスを頑なに続けることは、意味がないと思ったみたいで、2023年5月現在Wikipediaには生年月日は明記されています。
一応、雑誌の記事とかには、
「いちいち年齢を載せないように」
と言っているのでしょう。新聞社のネット記事などでも、他の芸能人の年齢は(35)などというように、明記されていても、吉田羊さんの年齢だけは抜けているのをよく見かけます。
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欧米での年齢差別対策
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年齢差別には、大きく分けて、エイジズムとエイジ・ディスクリミネイションがあります。
エイジズムは、主に、高齢者に対する年齢に関する差別や偏見のことです。
「あなたはもう〇〇歳だから」
などと表現したりして、歳をとったことに対して型にはめた表現で差別することを指すのだそうです。
エイジ・ディスクリミネイション(Age Discrimination)方は、どちらかというと、雇用における年齢差別を意味しています。
例えば、女優のシャロン・ストーンさんも、
「40歳過ぎたら賞味期限切れ」
と言われた過去を「 Spectrum News 1 SoCal」のジゼル・フェルナンデスとのインタビューで語っています。
EUでは、2006年10月1日に「年齢差別を禁止する法律」
一般雇用均等指令(注1)の国内法である「雇用均等(年齢)規則(Employment Equality (Age) Regulations 2006)」
が施行されました。
この法律によって、年齢によって、採用が左右されることははっきり禁止されています。
アメリカには
「雇用における年齢差別禁止法 (ADEA)
The Age Discrimination in Employment Act of 1967」
があります。概要として
と明記されていて、
禁止される差別待遇には、下記の3つがあります。
3 労働組合は、年齢を理由とする会員資格の剥奪その他の差別をしてはならない
引用元: www.mhlw.go.jp
日本の年齢差別対策
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日本にもやっと、2019年に、「募集・採用における年齢制限禁止」
が、義務化されました。
求人票は年齢不問としながらも、年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定する行為は法の規定に反します。
引用元: www.mhlw.go.jp
これは大きな一歩ですが、問題は、実際の採用などで差別があったとしても、どうやってそれを証明すればいいのでしょうか。
その点は、とても難しいんだろうなー、とは思います。
だって、多分、どの会社も馬鹿正直に
「いやー、あの人の方が若いからあなたは採用されませんでした」
とは言わないでしょうから。
もし、全く同じ経歴の他の人が若いというだけで採用されたとしても、その事実は、証明しようが無くないですか?
後付けで非公表にする意味
例えば、タレントでユーチューバーのフワちゃんも、売れるようになってから、後付けで、「年齢非公表」のスタンスをとるようになりました。
2023年4月28日に一般人男性との結婚を発表したタレントの中川翔子さんも、その2ヶ月ほど前の2月16日に突然
「拡散希望 中川翔子は年齢非公表にしました」
とツイートして、世間を驚かせました。
2022年の5月5日には37歳の誕生日を祝うバースデーライブを都内で行ってファンを喜ばせていた、中川さん。
その時には、すでに、私生活に何か変化があったのでは、と疑われていた、中川さんでしたが、その2ヶ月後に本当に電撃結婚発表があったため、驚きでした。
結婚という節目で、いろいろ思うことがあったのですね、きっと。
とにかく、吉田羊さんの場合も、お二人の場合も、
「いちいち、事あるごとに
年齢を言ってほしくないし
書いてほしくない!」
という、多かれ少なかれ、年齢差別、というものへの反発から、このような「年齢非公表」という結論に達したのではないでしょうか?
おわりに
とにかく、特に女性の「年齢非公表」は、ヨーロッパでは、主流な感じがします。
女性のオペラ歌手や演奏家で、自分のプロフィールに生まれ年を入れる人は、ほとんど見かけません。
私も職場で同僚には年齢非公表です。
私はいつも自分の誕生日は、過ぎてから気付くくらいどうでも良かったのです。
なのに、私が、ヨーロッパに住み始めた頃、周りの人はみんな「私の誕生日」をめっちゃ覚えていて、いろいろプレゼントされたり、サプライズパーティー開いてくれたりしました。
でも、問題は、そうすると、祝ってくれた人たち全員の誕生日も、今度は自分で覚えて、ちゃんとメッセージや、プレゼントで祝わないといけないのです。
「あー、もーすぐ、あの人と、あの人の誕生日だー。その日に電話すrの忘れないようにしなきゃいけない」
と思うのが、だんだん超面倒くさくなっていきました。
だから、いつか、新しく知り合う人には、自分の誕生日はバラさなくなっちゃいました。
お互い祝い合うストレスが、これで減りました。
どうして、ヨーロッパの人は、何歳になっても、誕生日を祝うことにそこまで頑張るのかは、いまだにわかりません。