こんにちは。
親の国際結婚によって、子供が複数の国籍を持つケースは意外に多いですね。
大坂なおみさんの場合もそうで「22才の時に日本国籍を選択した」というのがオフィシャルなステータスですが、現在も二重国籍保持者である可能性について検証していきたいと思います。
大坂なおみさんの日本国籍選択
引用元: spiegel.de
大坂なおみさんは2019年、22才の誕生日を前に日本国籍を選択する手続きを完了させたそうです。
東京五輪に日本代表として出場するには絶対条件でした。
そして日本人はみな、大坂なおみさんは2019年にアメリカ国籍を破棄したのだと思っていました。
パックンの国籍に関するビックリ新情報
引用元: sponichi.co.jp
さかのぼること2018年、大坂なおみさんが日本国籍を選択する一年以上前に、お笑い芸人、タレントで「パックン」というニックネームでお馴染みのパトリック・ハーラン氏は、大坂なおみさんの国籍のことで非常に心配していて、二重国籍の可能性についてかなり詳しく調べていました。
引用元: sponichi.co.jp
二重国籍を持つ日本人が22才になるまでに、国籍の選択宣言をしなければならないことは法律で定められています。
ですが、パックンは大坂なおみさんの国籍選択についてとても気になっていたので、国籍法にまつわる裁判に取り組んでいる近藤博徳弁護士と、日本の国籍法改正に向けて運動中のトルン紀美子さんに詳しく話を聞いたのだそうです。
そしてパックンがわかったことは『大坂なおみ選手は日本とアメリカの両方の国籍を持ち続けることができる』ということでした。
パックンは「複数国籍は合法だ」と非常に衝撃的なことを書いています。
一体どういうことでしょうか!
22才で日本国籍を選択した場合、外国国籍を放棄しなければならない
と、日本の法律で定められていたのではなかったのでしょうか?
一体どういう意味でしょうか?
国籍についての日本の法律
国際法によれば、もちろん二重国籍の保持者は22才までにどちらかの国籍を選択しなければなりません。
そして日本国籍を選んだ場合は
「外国国籍の離脱の努力」
をすることが定められていますが、そこがネックとなります。
「努力」とは十人十色。
人によって努力の度合いは全く違ってきますし、何年以内に外国国籍を離脱しなければいけないかが、明記されているわけでも無いのです。
つまり、一生をかけて1ミリずつ努力をすることでも、義務を果たすことになります。
それに付け加え、その当事者が本当に「外国国籍の離脱の努力」をしているのかどうかを、コントロールする人はいないのだそうです。
つまりパックンが「パックンのちょっとマジメな話」(引用元: newsweekjapan.jp)で書いた
「大坂なおみ選手の二重国籍が認められた」
という記事のタイトルには、少々ミスリードがあります。
なぜかというと、国が特別に大坂なおみさんの場合だけ二重国籍を認めたわけでは無いので。
ただ、
アメリカ国籍を持ち続けていても日本の法律で咎められることがない
という点については、暗黙の了解で、ほぼ、正しいと思っていいようです。
ニューヨークタイムズの記事でも、
… 生まれながらに二重国籍である人に対して、政府は実際に日本国籍を取り上げたことはない。専門家は、これを法律の“抜け穴”だと指摘する──。
ニューヨーク・タイムズ Text by Motoko Rich
このように書かれています。
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大坂なおみはアメリカ国籍を放棄したのか
引用元: blackenterprise.com
大坂なおみさんがアメリカ国籍を実際に放棄したのかどうかは、日本では話題になりません。
調べてみましたがその件についての記事は見つかりませんでした。
ただ、一つ見つかったのは、英語の “Tennis World USA” の2021年1月6日付の記事で
… For the moment, according to some rumors, Osaka has not yet given up her US citizenship, despite more than a year having passed since her twenty-second birthday, …
『 … 今のところ、いくつかの噂によると、オーサカは22歳の誕生日から1年以上が経過しているにもかかわらず、まだアメリカ国籍を放棄していませんが、… 』
と書いています。
つまり、世界中の多くのメディアは、大坂なおみさんが2019年の10月に日本国籍を選択した時点で、アメリカ国籍を放棄したと報道していましたが、実はその1年後に「いまだに放棄した形跡が見られないようだ」という噂が立っていたということになります。
ですが、アメリカ大統領選で副プレジデント候補のカマラ・ハリスのことをどう思うかという質問された際に大坂なおみさんは
… , because technically I’m not an American. …
「 … 私は紙の上ではアメリカ人ではないから… 」
と発言をしていますので、もしかしたら本当にオリンピックが開催される前に、日本のスポンサーやファンに気を遣い、アメリカ国籍を放棄したのかもしれません。
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おわりに
大坂なおみさんは先日妊娠を発表されましたが、お子さんは自動的に日本とアメリカの国籍を取得されるわけです。
お子さんが22才になるまでには、日本の少子化も進み、二重国籍が日本でも認められるようになるかもしれません。
そうすれば大坂なおみさんのお子さんは、難しい選択を迫られることもなくなりますね。
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