こんにちは。
「ジャニーズ事務所」が事実上なくなり、多くの所属タレントが独立、または他の事務所へ移籍しました。
2017年に旧ジャニーズを退所した「新しい地図」の草彅剛さん、香取慎吾さん、稲垣吾郎さんと、ジャニーズに残留した木村拓也さんの立場は、完全に逆転した形になりました。
旧ジャニーズを2017年に退所した「新しい地図」の3人
引用元: sponichi.co.jp
SMAP騒動で、草彅剛さん、香取慎吾さん、稲垣吾郎さんは、SMAPの元マネージャーの飯島三智さんについていく形で、2017年に旧ジャニーズを退所しました。
そして3人は
「新しい地図」
を立ち上げました。
中居正広さんはその3人をなんとか守っていきたいと考えて、ひとまず旧ジャニーズに残留しましたが、2020年に円満退所しています。
元SMAPの中で、いまだにジャニーズに残留しているのは、木村拓哉さんだけです。
「新しい地図」の3人が事務所を退所した後、旧ジャニーズ事務所は各テレビ局になんらかの圧力をかけました。
地上波の各テレビ局(NHK以外)は旧ジャニーズへの忖度から、3人をテレビに起用しなくなりました。
「新しい地図」の3人は、ほぼ数年間、テレビの世界からはほとんどと言っていいほど締め出しを食らって、非常に困難な芸能活動を強いられていました。
でも、その「新しい地図」の3人は、それぞれが個性的な活動を幅広く、根気強く続けていました。
一生安泰に見えた木村拓哉
それに対して、木村拓哉さんは、ずっと安全地帯に居残り、ジャニーズの恩恵を受け、テレビドラマ出演の話もたくさんくるし、全く安泰でした。
そんな、安泰の人生を送っている時、木村拓哉さんは「新しい地図」の3人を気遣うようなことは、言いもしなかったし、態度でも示しませんでした。
もちろん、旧ジャニーズ上層部に
「3人をいじめるのはもう辞めてくれ」
というようなこともなかったのでしょう。
そこが、結局2020年に旧ジャニーズを辞めた中居正広さんと、全く違った点です。
中居さんは、中居さんなりに、3人を助けたくて、水面下でいろいろ動いていました。
詳しくはこちらをどうぞ⇓
でも、木村拓哉さんは、旧ジャニーズの恩恵を受けまくり続けてているタレントなので、自分の意見なんて言っちゃけないというスタンスで貫いていました。
多分、自分の立場にも充分満足していたと思うので、意見すらもなかったのかもしれません。
「新しい地図」の3人はモラル的勝者
引用元: atarashiichizu.com
「新しい地図」の3人は、テレビ局からの締め出しに、反撃を開始します。
まず、
「新しい地図」の3人の所属事務所が、公正取引委員会に「ジャニーズ事務所から圧力をかけられているので、テレビ局がうちのタレントを使ってくれない!」
と文句を言いました。
それを受けて、旧ジャニーズ事務所は退所した元SMAPのメンバーを3人を出演させないように、テレビ局へ圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会から指導を受けます。
もちろん旧ジャニーズはその非難を、根の葉もないことととして、突っぱねました。
ですが、そのおかげで、旧ジャニーズ事務所はあまり大っぴらに、「新しい地図」の3人に圧力をかけられなくなったのでした。
そのあたりから「新しい地図」の3人は、少しずつ、テレビへ復帰できるようになっていきました。
とにかく、テレビ界から締め出しを食らった「新しい地図」の3人は、慌てず、自暴自棄にならず、一人一人がオファーされた仕事と真摯に向き合い、地道な活動を続けていったのです。
「ジャニーズ」
という力を全く借りずに、自分たちの力だけで。
そういう意味で「新しい地図」の3人は、旧ジャニーズの圧力にも屈せず頑張り続けて成果を出した
モラル的勝者
なのです。
モラル的勝者は今となっては真の勝者
引用元: instagram.com
そしてついに、誰も予期していなかったことが起こりました。
ジャニー喜多川氏の性加害問題が、発覚から何十年もたった今、やっと日本社会全体の問題として本気で取り上げられ始めました。
ジャニー喜多川氏の性加害問題についてはこちらをどうぞ⇓
旧ジャニーズの性加害問題がBBCで取り上げられて、正式に元ジャニーズ所属のタレントの顔出し告発が相次ぎ、ドミノ倒しのように、今まで口をつぐみざるを得なかった人たちも、告発する勇気を出せるような状況が来ました。
そして、世論の力がやっと大きくなって、ジャニーズ事務所が謝罪会見をするまでに至りました。
2023年9月7日、ジャニー喜多川氏の性加害を認め、賠償責任を果たす意向であることを表明しました。
「新しい地図」の3人は、今頃
「色々ここまで大変だったけど、あの時、旧ジャニーズ退所してて本当によかった。」
と思っていることでしょう。
もちろん、「新しい地図」の3人は、「性加害問題」が原因で辞めたわけではありません。
ですが、SMAPの5人のうち本当に誰も、ジャニー喜多川氏の性加害について、噂すら聞いてなかったと言ったら、嘘になると思います。
いろんな要素が合わさりあって、最後の最後には、どうしても旧ジャニーズを退所したくなった。
旧ジャニーズ内のよからぬ噂も含めて、
「もうジャニーズにいたくない」
と思った可能性もあるかもしれません。
「新しい地図」の3人が地上波に完全復帰
引用元: instagram.com
2019年の公正取引委員会からの旧ジャニーズ事務所への注意勧告以来、3人とも、少しずつ地上波テレビへの出演が増えていました。
でも、もちろん、SMAP時代に比べたら、ゼロに近いほどの数でした。
でも、今となっては、ジャニー喜多川氏の性加害問題が大きく取り上げられるようになって、ついに国連人権理事会も動き出し、あのカトリック教会の性加害問題発覚の時のように、世界中の人たちが注目する人権問題にまで発展しつつあります。
旧ジャニーズグループがスペシャルサポーターを務める予定だった、バレーボールのワールドカップも、一部の大会参加国から強い抗議があり、ジャニーズグループはキャンセルされました。
旧ジャニーズ謝罪会見の翌日、2023年9月8日、アサヒグループホールディングスとキリンホールディングスは、今後旧ジャニーズ事務所のタレントを広告やCMに起用しないことを決めたと発表して、さっさと旧ジャニーズと手を切りました。
というのも、アサヒビールやキリンビールは海外にも進出しているので、性加害に対してはっきりした態度を取らないと、欧米の顧客に逃げられるからです。
この厳しい世間の目の中、旧ジャニーズ事務所の力は瞬く間に衰え、今では「ジャニーズ」の存在すら無くなったので、 新会社の「STARTO ENTERTAINMENT」も
「テレビ局に圧力をかける」
ような力はもうすでに無いし、
テレビ局も、テレビ局で、
「旧ジャニーズに忖度する」
必要が、全くなくなりました。
というわけで「新しい地図」の地上波進出を阻むものは、何一つなくなったわけです。
草彅剛&香取慎吾&稲垣吾郎と木村拓哉の立場逆転
引用元: instagram.com
この状況下では、さすがの木村拓哉さんも、そして、旧ジャニーズへの残留を推したと噂されている妻の工藤静香さんも、
「まずった!あの時ジャニーズを退所しておくべきだった」
と、後悔したかもしれませんね。
2017年に元SMAPの3人がジャニーズを退所した後、テレビに出れなくなった草薙さんたちを3人を横目に、木村拓哉さんはずっと安泰路線を歩み続けてきた勝ち組でした。
ところが、ジャニーズが崩れ落ちたことによって、、木村拓哉さんは一時窮地に立たされました。
かといって
旧ジャニーズを辞める
のであればファンからは
キムタク、今まで甘い汁を吸ってたくせに、都合が悪くなったら、さっさと退所するわけ?
と冷たい目で見られるかもしれないので、結局、木村拓哉さんは旧ジャニーズ事務所の新会社「STARTO ENTERTAINMENT」に、残留する道をとったのでした。
でも、旧ジャニーズ事務所の新会社「STARTO ENTERTAINMENT」は、旧ジャニーズ事務所が持っていた権力や影響力を失いました。
また、
ジャニー喜多川氏を、ずっと尊敬し続けてきたと公言する木村拓哉さんこそ、本当に何も知らなかったの?
それとも、噂を耳にしても聞かなかったふりをして、現場を目撃してしまっても、見なかったふりをしていたの?
というような疑問が、ファンの中から上がっているのも仕方のないことです。
今となっては、「新しい地図」の3人と木村拓哉さんの立場は逆転して、「新しい地図」の3人は完全に
勝ち組
と言えるでしょう。
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おわりに
とにかく、性加害問題が、大きく取り上げられて、追及され、これをきっかけに、日本の業界に広く慣習として根付いていた変な「歪んだ忖度」が一掃されるといいですね。
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