こんにちは。
女優の橋本愛さんが、8月14日に放送されるNHKスペシャル ドラマ「アナウンサーたちの戦争」で、主演の森田剛さん演じる和田信賢アナウンサーの妻、和田実枝子元アナウンサーを演じます。
和田実枝子さんは、大学卒業後日本放送協会に入社し、和田信賢アナウンサーと結婚してからは、退職して夫を陰で支えたのでした。
でも実は、和田実枝子さんは、親戚や姉妹も当時の有名人で、今でいうバリバリの「セレブ」なのでした。
橋本愛さんについて
引用元: instagram.com
プロフィール
生年月日 1996年1月12日
出身地 熊本県熊本市
身長 165 cm
職業 女優
ジャンル
映画・テレビドラマ・舞台
活動期間 2010年 –
事務所
ソニー・ミュージックアーティスツ
NHKスペシャル ドラマ「アナウンサーたちの戦争」
引用元: nhk.or.jp
太平洋戦争中、日本軍は、戦いを有利にするために、ナチスドイツを見本としたプロパガンダ作戦を日本放送協会にも強いました。
国民の士気を高めるために、アナウンサーは、事実と異なることや、士気を煽るようなニュースを伝え続けなければなりませんでした。
もちろん、水面下で、プロパガンダに従順に従おうとする派と事実を曲げたくない派の対立はありました。
このドラマでは、森田剛さん演じる和田信賢アナウンサーが、プロパガンダ作戦に素直に従えない派の人間だったゆえの、内部衝突や葛藤が描かれています。
和田信賢アナウンサーは、左遷されたり、退職したり、フリーで活動したり、紆余曲折はあっても、最後まで「アナウンサー」の仕事を続けたのでした。
そして、その主演の森田剛さんを脇から支えるのが、和田信賢アナウンサーの妻、和田実枝子(元アナウンサー)役の橋本愛さんです。
和田実枝子元アナウンサーについて
引用元: youtube.com
和田実枝子さんは、1939(昭和14)年に戦前の日本放送協会に入局した、女性アナウンサーの草分け的存在で、英語が堪能だったそうです。
夫の和田信賢アナウンサーは、42歳という若さでお亡くなりになってしまいましたが、実枝子さんはとても長生きされて、ほとんどまるまる1世紀生きられたんですね!
最後まで、若くして亡くなった夫の和田信賢アナウンサーの写真を、ロケットペンダントに入れて肌身離さず持っていたのだそうです。
プロフィール
1918年生まれ – 2016年没
結婚 1942年 – (夫、和田信賢 1952年没)
子供 長女 藤堂かほる
職業 アナウンサー
職場
日本放送協会 1939 – 1942(結婚とともに一時退社)
戦後ラジオのアナウンサーとして復帰 – 1988年まで
和田実枝子さんは実は美人セレブだった
和田実枝子さんは当時の写真からもわかりますが、とても美人でした。そして英語も堪能で、まさに才色兼備です。
大学を卒業後、日本放送協会に入社するというルートは、今でこそごく普通ですが、100年ほど前の日本の女性にとっては、とても、珍しいことであり、ごく一部のセレブの家庭だけに許されていたことでした。
私が10代の時のピアノの先生は1942年生まれで、和田実枝子さんより24年ほど後に生まれています。
和田実枝子さんよりずっと新しい世代のその先生ですら、東京藝術大学に入学したり、大学卒業後、オランダに留学することができたのは、先生が地方の名家の長女で、両親は映画館などを経営していて地元で一番のお金持ちだったからです。
話は戻りますが、和田実枝子さんの生まれた当時の日本は、その私のピアノの先生の時代よりももっと昔で、第2次世界大戦前。つまり、まだ全く民主化されていませんでした。
ですから、その第2次世界大戦前の日本で、女性でありながらも大学に行かせてもらえた、という事実自体が、和田実枝子さんのご家族が大変な名家で財力もあったことの証拠となります。
つまり、和田実枝子さんの家族は明らかに超セレブでした。
和田実枝子さんの親戚や、妹たちも有名人だったことは、その裏付けにもなるでしょう。
劇作家の青江舜二郎も親戚
引用元: aoe-d.net
当時の日本の代表的な劇作家で評論家の一人である、青江舜二郎さん(1904年11月26日 – 1983年4月30日)も、和田実枝子さんの親戚にあたるのだそうです。
年齢からいって、叔父、大叔父、従兄弟、はとこ、あたりでしょうか。
残念ながら、調べても「親戚」だということしかわかりませんでした。
青江舜二郎さんの本名は大嶋長三郎で、秋田県秋田市生まれ、薬卸小売商「衛生堂」の長男でした。
秋田の名士ですね!
二人の妹もセレブ
引用元: kyodonews.jp / 五代利矢子さん
和田実枝子さんの一人目の妹さんは、元秋田県の教育長、長谷山包子さんです。
1976年(昭和51年)に「社会文化」の分野において秋田市文化章および文化功績章を受章されています。
包子さんの下にもう一人、年の離れた妹、五代利矢子さんがいます。
和田実枝子さんと15歳も離れていますが、やはり、有名な社会、生活、経済評論家でした。
五代利矢子さんは、東京女子大学を卒業後、アメリカ大使館のラジオ・テレビ部に勤務して、その後、ルポライターを経て、社会、生活、経済評論家になったのだそうです。
NHK「こんにちは奥さん」、TBS「暮らしの法律相談」などの番組の司会を担当したり、1966年には、「第17回NHK紅白歌合戦」の特別審査員を務めたり、当時は有名だったようです。
橋本愛さんが和田実枝子さんを演じてみて
引用元:nhk.or.jp
橋本愛さんは、和田実枝子さんのことを
とても気品があってそれでいて聡明で、
そして凛とした強さのある女性。
信念を持って自立していらっしゃるのが
すごくかっこいいな
と尊敬しています。
どんなに名家の出身でも、当時は「女性は家を守るもの」というしきたりが日本の社会にはありました。
ですから、日本放送協会に就職できたとしても、自分の思い描くようにキャリアを積むことなどできない、窮屈な男社会だったわけです。
そんな男社会の中で、言いたいことを言えずに、それでも前向きに生きていこうとがんばるのは大変なことだと思います。
でも、和田実枝子さんは、和田信賢アナウンサーと結婚して退職した後も、夫を陰で支えた強い女性だったのですね。
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おわりに
橋本愛さんと、森田剛さんという異色のコンビがアナウンサー同士の夫婦の葛藤が、とてもリアルに描き出されていて、圧倒され、考えさせられるドラマでした。