こんにちは。
モデルで俳優の嵐莉菜さんは、イラク、イラン、ロシア、ドイツ、日本という5カ国のルーツを持つミックスです。
では、嵐莉菜さんはいったい何ヶ国語話せるの?
と思いますが、嵐莉菜さんは、バイリンガルでもトリリンガルでもありません。
ここでは、嵐莉菜さんはなぜ、バイリンガルじゃないのか、その3つの理由をお伝えします。
また、嵐莉菜さんのドイツ語力、英語力も検証していきます。
嵐莉菜さんについて
嵐莉菜さんについてはこちらをどうぞ↓
嵐莉菜はバイリンガル・トリリンガルじゃない!
調べたところ、嵐莉菜さんは、バイリンガルでもないし、トリリンガルでもありません。
ドイツ語力
引用元: x.com
2016年1月に、小学5年生の莉菜さんは、バラエティー番組「メイドインジャパン」(TBS)の企画で、ドイツの祖父母を訪ねています。
その時番組で
おはようならわかる「グーテンターク」
引用元: tbs.co.jp
と言っていたので、ドイツ語は話せないということになります。
2022年の2月に、映画『マイスモールランド』のワールドプレミアが第72回ベルリン国際映画祭で行われました。
それに向けてのビデオメッセージで17歳の嵐莉菜さんがドイツ語を話しています。
このドイツ語も、ネイティブの人から聞いたら、完全に、
「がんばって丸暗記したドイツ語」
です。
ドイツ生活の長い私も、はっきり、話せない人のドイツ語だと分かります。
英語力
2022年4月に、嵐莉菜さんが主演した映画「マイスモールランド」の」日本外国特派員協会記者会見が行われました。
出席した莉菜さんは冒頭、英語であいさつ。
頑張って話していますが、発音から、ネイティブの英語ではないことは明らかです。
英語もリスニングは得意なんです。
引用元: encount.press
と、学校英語程度のレベルでは特にリスニングが得意なんですね!
だから、卒業した高校は、明かしてはいませんが、インターナショナルスクールではなかったということになります。
きっと、語学の才能自体はすごくあると思うので、2年くらい海外留学したら、発音も相当ネイティブに近くなると感じます。
嵐莉菜さんの将来の夢は
日本と世界の架け橋になること
で、
英語も一生懸命勉強しています。
モデル業はもちろん、演技の機会もいただければ、うれしいです。
引用元: encount.press
と、2022年のインタビューで語っています。
嵐莉菜さんなら、きっと、その夢を実現できますね!
アラビア語 ・ペルシャ語
引用元: x.com
嵐莉菜さんが、まだ小学6年生で、本名「リナ・カーフィザデー」で芸能活動をしていた2016年。
バラエティー番組「メイドインジャパン」(TBS)の企画で、イランに住んでいる父方の祖父を訪ねました。
その時、ペルシャ語も、アラビア語も話せない嵐莉菜さんは、ちゃんと頑張って、最低限の挨拶ができるように、ペルシャ語を少し覚えていきました。
初対面のお爺さんがとても嬉しそうですね!
トルコ語
映画「マイスモールランド」では、家族がトルコ語で会話しているシーンを撮影しなければなりませんでした。
トルコ語はまったくしゃべったことがなかったので、なんと、そのために1カ月以上の特訓をしだのだそうです。
お仕事や学校の空き時間にリスニングをずっと聞いていました。また父は、トルコの高校に通っていたためトルコ語を話せるので、発音のチェックをしてもらいました
引用元: mantan-web.jp
と語っています。
映画では、流ちょうなトルコ語で家族と会話していて、なんと、映画を見てくれたクルド人の方に
あの子、(トルコ語を)話せたんだ!
と言われたそうで、
すごくうれしかったんです
引用元: mantan-web.jp
と語っていました。
嵐莉菜が5カ国のルーツを持つのにバイリンガルじゃない理由
理由1 両親が日本の社会と文化に溶け込むのに一生懸命だった
引用元: tbs.co.jp
上の写真は、左から、
イラクにルーツを持つイラン人の祖父
妹のリリさん
母親のジャニーンさん
嵐莉菜さん
ロシア人でカナダ在住の祖母
父親のアラシさん
です。
父方の家族だけでも3カ国のルーツのミックスなのに、父親は、その3カ国と全く関係のない日本に来て日本の国籍を取得しました。
全く日本と関わりのないルーツを持った父親にとっては、日本の社会や文化に溶け込むことは、とても大事なことだったに違いありません。
そして母親のジャニーンさんも、外国人同士の夫婦が、日本の社会の中でうまくやっていくためには、
とにかく日本語がまず大事!
と思ったのだと思います。
また、父親も母親も日本語が母国語でないため、
自分たちもとにかく、日本語がんばろう!
という気持ちもあったと思います。
理由2 周りにドイツ人やイラン人との交流がなかった
また、両親は、日本語や日本人とのコミュニケーションを頑張りたいあまり、きっと日本に住むドイツ人やイラン人のコミュニティーとの交流は、あまりなかったのでしょう。
積極的にドイツ人やイラン人のイベントなどに参加して、子供たちにドイツ人やイラン人の友達ができれば、
「ドイツ語を話したい!」
「ペルシャ語を話したい!」
と子供が思うきっかけになっていたかもしれません。
理由3 自分のアイデンティティーの問題
引用元: ntv.co.jp / 2020年6月「深イイ話」
でも、上の2つの条件が揃っていたとしても、本当の意味でのバイリンガルに育つには、本人の意思も大事です。
もし、
親がドイツ語やペルシャ語・アラビア語で子供と生まれた時から会話をしてきても
ドイツ人やイラン人の知り合いや友人が何人もいても
子供本人が、バイリンガルを否定するケースも、珍しくありません。
小さい時は母親に話しかけられるからドイツ語で会話ができるようになっていたとしても
6歳、7歳くらいになるとある日突然
「なんで、私ばっかり2ヶ国語も話さないといけないの?」
と疑問に思っちゃうケースです。
ドイツに住んでいる私は、そういうケースも見てきました。
とくに地方に住んでいて、みんなが日本語しか話さない環境にあると、
私のアイデンティティーってなんなんだろう
って考え始めて、
日本語だけで十分!私は普通の日本人みたいになりたい!
と思うようになりやすいです。
もちろん、嵐莉菜さんは、せっかく5カ国のルーツを持っているのに、バイリンガルでもトリリンガルでもないのは、どこかもったいないのかもしれません。
でも、さまざまなルーツを持つ家族5人の唯一の共通の言語が日本語だからこそ、日本語を大事にしたかったのではないでしょうか。
こちらもどうぞ↓
おわりに
嵐莉菜さんは、日本生まれの日本育ち。
普通の日本人のつもりで生活しているのに、容姿が違うので、
「あら、あなた、日本語が上手いのね?」
と言われることがよくあるそうです。
私の長女はドイツ語と日本語のバイリンガルで、ネイティブの日本語を話しますが、日本に行くと、外見がドイツ人っぽいというだけで、やっぱり
「あら、あなた、日本語が上手いのね?」
と言われます。
日本には、外国人が多くなってきたとはいえ、まだまだ少ないので、田舎に行けば行くほど、他人と容姿が違うと、色々言われます。
外見が外国人というだけで、お店で普通に日本語で話しかけても、一生懸命英語で返そうとしてくる人も、多いそうです。
こちらもどうぞ↓