レーゲンスブルクとバイロイトの2大教会音楽大学を徹底比較!

  • レーゲンスブルク・カトリック教会音楽・音楽教育大学
  • バイロイト福音教会教会音楽大学

ドイツ音楽と深い繋がりのあるキリスト教。

現在のドイツは
CDUのメルツ首相率いる
キリスト教民主主義の政党が
まさに与党として政治を担っています。

ちなみに
今回スポットを当てるバイエルン州は
CDUの姉妹政党である「CSU」が
圧倒的な基盤を持つ地域でもあります。

宗教的な背景が
政治や社会の根底に流れているドイツ。

今回はそんな
キリスト教の伝統が色濃い
バイエルン地方にある

カトリックとプロテスタント
それぞれの代表的な音楽大学に
焦点を当ててみました!

そもそも比較するのがナンセンス

出典: hfkm-regensburg.de

ドイツの音楽大学を調べていると
同じバイエルン州にある
2つの教会音楽大学が
目に留まります。

それが レーゲンスブルクと
バイロイトの教会音楽大学です。

この2つの大学を
単純に比較することは
もちろんあまり意味がありません。

なぜなら宗派が全く違うからですね。

日本のお寺で例えるなら
浄土真宗系の大学と
日蓮宗系の大学を
比べるようなものです。

同じキリスト教の
音楽大学であっても
カトリックと プロテスタントでは
世界観が180度異なります。

それぞれの大学は
自分たちの宗派の
礼拝や典礼に合わせた
教会音楽家を育てるための
完全な専門機関なのです。

そのため
共通しているのは
音楽という根本の部分だけ。

実際に授業で扱う曲目や
卒業した後の就職先は
全くの別物になります。

自分がどちらの信者かで
進むべき道は最初から
決まっているのです。

レーゲンスブルク・カトリック教会音楽・音楽教育大学とは

出典: hfkm-regensburg.de

まずは世界的な名声を誇る
レーゲンスブルクの大学から
詳しく見ていきましょう。

この大学のルーツは
1874年にまで遡ります。

カトリックの
教会音楽学校としては
なんと世界最古という
ものすごい歴史を持っています。

2001年に現在の
音楽大学へと昇格しました。

最大の強みは
カトリックの伝統を
極限まで追求できる環境です。

特に伝統的な
グレゴリオ聖歌の解釈や
高度な合唱指揮の指導は
ドイツ国内でもトップクラスです。

この街には世界的に有名な
「ドームシュパッツェン
(大聖堂のスズメたち)」と呼ばれる
レーゲンスブルク少年合唱団の本拠地もあります。

大学のカリキュラムは
この最高峰の合唱教育と
深く結びついています。

指導陣も非常に強力です。

大聖堂の現役オルガニストである
フランズ・ジョセフ・ストイバー教授
などが教鞭を執っています。

特にオルガンの即興演奏では
ドイツの誰もが知る存在です。

歴史はとても古いですが
2008年に建てられた新校舎は
非常にモダンでピカピカです。

最高のパイプオルガン設備の中で
カトリックの王道音楽を
じっくり学ぶことができます。

バイロイト福音教会教会音楽大学とは

 Hochschule für evangelische Kirchenmusik Bayreuth
出典: foerderstiftung-kirchenmusik.de

続いてプロテスタントの精神を
現代に受け継ぐ、バイロイトの大学です。

こちらは1948年に
エルランゲンで設立された
教会音楽学校が前身です。

その後バイロイトに移転し
2000年に音楽大学として
新たなスタートを切りました。

まだ若い大学だからこそ
ものすばらしく柔軟で
現代的な特徴を持っています。

この大学の最大の武器は
ポップス教会音楽です。

1995年という早い段階で
ジャズやポップスやロックを
教会音楽に取り入れるコースを
ドイツで初めて導入しました。

クラシックの基礎を
しっかりと学びながらも
現代の教会で求められる
最先端の音楽スタイルを
同時に修得できます。

看板教授の一人である
ヴィクター・アルカンタラ教授は
ジャズやポピュラーピアノの
スペシャリストとして
学生を熱心に指導しています。

またオルガンの分野でも
ルーカス・ポーレ教授のような
実力派の若い教授が
新しい風を吹き込んでいます。

ワーグナーの音楽祭で有名な
バイロイトという街の文化も
学生の大きな刺激になります。

2校の徹底比較

出典: facebook.com

それではこの2つの大学の
具体的な違いを
さらに細かく比べてみます。

まずは学生の数です。

レーゲンスブルクには
約120人から160人ほどの
学生が在籍しています。

カトリックの専門音大としては
かなり活気のある規模です。

それに対して
バイロイトの学生数は
わずか25人から30名前後です。

先生やスタッフの数のほうが
多いくらいの超少人数です。

この驚異的なアットホームさが
バイロイトの大きな魅力です。

次にカリキュラムの思想です。

レーゲンスブルクは
グレゴリオ聖歌から始まる
徹底的な伝統と古典の王道です。

カトリックの厳かな響きを
極めることに特化しています。

一方のバイロイトは
伝統的なオルガン演奏に加え
ポップスや幼児教育など
実践的なアプローチが多彩です。

学科ごとの壁もとても低く
入学した後に別の専攻の授業を
並行して学びやすい柔軟さがあります。

最後は生活環境の違いです。

バイロイトには大学の敷地内に
専用の学生寮が併設されています。

これは留学生にとって
ものすごく大きな安心材料です。

家探しの苦労をすることなく
すぐに練習に没頭できます。

レーゲンスブルクには
専用の学生寮がないため
自分で部屋を探す必要があります。

2校の比較・まとめ

項目バイロイト(HfK)レーゲンスブルク(HfKM)
宗派プロテスタント(福音教会)カトリック
ルーツ1948年(2000年大学昇格)1874年(2001年大学昇格・世界最古)
最大の強みポップス教会音楽、幼児指導グレゴリオ聖歌、合唱指揮、古楽
音楽スタイル現代的、ジャズやロックとの融合伝統的、厳かな古典・王道スタイル
合唱の強み児童合唱、ブラスアンサンブルレーゲンスブルク大聖堂少年合唱団
学生寮あり(敷地内に併設)なし(各自で探す必要あり)
街の文化ワーグナー、音楽祭の街世界遺産、古い大聖堂の街

カトリックの伝統を背負い
圧倒的な合唱指揮や
古典オルガンを学びたいなら
レーゲンスブルクが適しています。

プロテスタントの自由な気風で
ポップス教会音楽や
手厚い個別指導を受けたいなら
バイロイトが適しています。

どちらもそれぞれの宗派の
特徴が詰まった素晴らしい環境です。

自分の心に響く音楽が
どちらにあるのかを
じっくり見極めて
最高の留学先を選んでくださいね。

音楽留学のヒントを詰め込んだ 資料をこちらに用意しました。
ドイツとオーストリアの最新音大リストも入っています。
気が向いたときに のぞいてみてください。

ただいま3つの特典を無料プレゼント中!

1. ドイツ・オーストリア音楽留学ガイドブック

2. ドイツ・オーストリア音大(学費)リスト

3. 知っていると便利なドイツ語の音楽用語・初心者編