ウィーン二大講習会の選び方!ウィーンマイスタークルゼとisaの違いは?
音楽の都ウィーン。
夏になると
世界中から音楽学生が
集まりますが、
特にレベルが高いのが
isa - Internationale Sommerakademie der mdw
ウイーン国立音楽大学主催の国際サマーアカデミー
と
Wiener Meisterkurse
ウィーン・マイスタークルゼ
です。
「どっちのレベルが高いの?」
「自分に合っているのはどっち?」
「結局、大きな違いはナニ?」
と迷うあなたに、
ウィーン国立音楽大学卒業生の私が
失敗しない戦略的な選び方を伝授します!
目次
レベルの違いは?

音楽をしている人なら
きっと一度は
「ウィーンのサマーコースに参加してみたいな」
と思ったことが
おありなのではないでしょうか?
実は私も例外ではなく
当時ウィーン・マスターコースに参加しました。
あの頃はネットもなかったので
Wiener Meisterkurse
ウィーン・マイスタークルゼ
くらいしか、自分では
見つけられませんでした
今では
色々たくさん選択肢がありすぎて
逆に
「どの講習会を選ぶべきなんだろう?」
という贅沢な悩みが
生じますよね。
「〇〇マスタークラス」みたいな
名前がついてる夏期講習だけでも
ウィーンだけで6つくらいあって
「なんでこんなにあるの?」
と、ただただ不思議。
講習会の一覧はこちら⇩
そのたくさんある
マスタークラスの中でも
特にレベルが
拮抗しているように見える
二大講習会が
「isa ウィーン国立音楽大学インターナショナル・サマーアカデミー
(Internationale Sommerakademie der mdw)」
と
「ウィーン・マイスタークルゼ
(Wiener Meisterkurse)」です。
「isaはウィーン国立音大主催だから
ブランド力が高いのでは?」
とお考えになる方が
いらっしゃるかもしれません。
しかし 結論から申し上げます。
どちらもめちゃくちゃハイレベルです。
私がウィーン国立音大の指揮科に在籍していた遠い昔
ギュンター・トイリングという
スパルタおじいさん教授に
いつも指揮を
しごかれてました。
あのベルリン・フィルのキリル・ペトレンコとも
椅子を並べて指導を受けていた頃です 。
(私と違ってキリルは誉められていましたが)
トイリング教授はあんまり怖いし
異常なくらいスパルタだったので
学生の間で密かに
トイフェル(悪魔)と呼ばれてました 。
(先生ごめんなさい)
そのトイリング教授が
実は1975年にウィーン市文化局に働きかけて設立したのが
「ウィーン・マスターコース」
だったのです
(留学当時は知りませんでしたが)
ですから
昔から「ウィーン・マスターコース」の講師陣は
トイリング教授のお眼鏡にかなった
ウィーン国立音大の教授
もしくは世界的に著名な演奏家で占められていました。
ブランド力が圧倒的に高かったということです。
その伝統は
トイリング教授が2016年にお亡くなりになり
同じく指揮者のヨルグ・ビアハンス氏が引き継いでからも
変わりません。
当時、会場や宿泊先には
ウィーン国立音大のキャンパスや学生寮
ウィーン市立音楽芸術大学のキャンパスが
臨機応変に活用されていました。
全部歩いて2〜3分の範囲内にあったので
めっちゃ便利でした。
現在「isa」を取り仕切っている
ウィーン国立音大の学長ウルリケ・ズィヒ教授も
実は私の恩師です。
当時彼女は
指揮科の学生のヴォイス・トレーニングをやっていました。
私は声楽はデアリング先生に就いたのですが
Stimmkunde(音声学)というゼミでお世話になりました。
彼女は美貌の持ち主で
学生の間(私以外は全員男子)でも人気者。
30年前からその美貌が今も衰えてないのがすごいです。

(上の画像の最前列中央の紫のワンピースの人です。)
(完全に話が逸れてますねー🙇)
そのズィヒ教授とトイリング教授は
当時からなぜかとても仲が良くて
10年ほど前には「オーストリアン・マスタークラス」を
一緒にオーガナイズしていました。
でもズィヒ教授が
ウィーン国立音大学長となったので
必然的に
「isa ウィーン国立音楽大学インターナショナル・サマーアカデミー」
を引っ張ることになったのでしょう。
つまり ウィーンにいくつか共存する夏期講習会は
敵対し合っているのではなく
互いに協力し合って
臨機応変に共存しているわけです。
失敗しないオーディション戦略

どちらの講習会もオーディション(審査)があります。
ですが 一つの方で
不合格だったからといって
悲しむ必要はありません。
不合格だった時点で
その講習会をキャンセルして
他の講習会に申し込むことが可能だからです。
不合格の場合
ほとんどの講習会で申込料金は戻ってきます。
ウィーン市内や近郊には、前述の通り
たくさんのマスタークラスが存在します。
中にはオーディションのないものも
いくつもあります。
ですが、あなたがこのハイレベルな
isa 国際サマーアカデミー
と
ウィーン・マイスタークルゼ
の2つに的を絞っても
戦略的な可能性は見えてきます。
例えば2026年で見ますと
スケジュールに下記のような違いがあります。
- isa 国際サマーアカデミー
結果通知:2026年4月末までにメール通知 - ウィーン・マスターコース
登録締切日:6月1日(審査は締切後)
つまり 4月末にisaのビデオ審査で不合格になったとしても
ウィーン・マイスタークルゼの応募(締切6月1日)には
十分に間に合います。
このスケジュールを頭に入れておけば
万が一の場合も焦らず
別のトップレベルの講習会に申し込めます。
日程感は2027年もあまり変わらないはずなので
今から
「まずこっちに申し込んで、ダメならあっち!」
という心の準備をしておくと スムーズに動けますね。
教授陣の構成をチェック!
「isa ウィーン国立音楽大学インターナショナル・サマーアカデミー」の
今年の教授陣も
国際的なトップランナーが名を連ねています。
ですが、昨年同様
ウィーン国立音大の教授の占める割合は半分以下です。
つsまり、 ウィーン国立音大以外の音大の教授の方が多いのです。
2026年の夏の申し込みはすでに終わっていますが
毎年開催されますし
教授陣も毎年だいたい似たような顔ぶれです。
今から2026年の顔ぶれをチェックしておいて
2027年の1月ごろに
募集要項がホームページにアップされるのを待てば
準備はバッチリですね。
ウィーン・マスターコースも
国際的に著名な音楽家ばかりで
豪華な顔ぶれが揃っています。
もちろんウィーン国立音大の教授もいらっしゃいます。
結局のところ
複数の講習会の何人もの教授の中から
あなたが一番興味のある先生
将来つきたいと思える先生に絞り込んで応募する
という一見、ごく普通の
アドバイスになります。
一見ごく普通の結論なんですが
実は実際にやっている日本人は少ないですよね。
というのも
日本人留学生にありがちなのが
日本の短期講習会で教えてもらった先生や
日本の先生の知り合い
友人の先生に師事するパターンだからです。
でも、このようなハイレベルな夏期講習会に
1人で飛び込む勇気のある人は
ウィーン国立音大の現役教授のレッスンを受けて
自分に合うか見極めたり
ウィーン国立音大の元教授のレッスンを受けて
客観的な今の大学の状況を聞き出したり
おすすめの先生を紹介してもらったりできたり
見える未来が違ってくるでしょう。
講師陣のラインナップ
【2026年 教授陣一覧】は各主催者のホームページで閲覧できます。
isa ウィーン国立音楽大学インターナショナル・サマーアカデミー
【2026年 教授陣一覧】
ウィーン・マイスタークルゼ
【2026年 教授陣一覧】
isa ウィーン国立音楽大学インターナショナル・サマーアカデミーの詳細データ
【対象・構成・レパートリー・言語】
- ターゲット:大学院生、卒業生、または演奏経験の豊富な高度な学部生
- 日程:
到着・歓迎会:7月22日
開始:7月23日
解散:8月2日 - レッスン:
10日間で60分×4回 - レパートリー:
バロックから現代音楽まで
特にウィーン古典派、中東欧の作曲家
新ウィーン楽派に焦点が当てられます。 - 使用言語:英語
【料金・ワークショップ】
- 申込金:
150ユーロ(4月15日締切、不合格時のみ返金) - 受講料:
745ユーロ(7月1日締切) - 内容:
マスタークラス
練習室利用
ワークショップ
講義
コンクールへの参加
isaOnStageコンサートへの無料入場 - コンサート:
「isaOnStage」は参加者の発表の場
mdwキャンパスや市内の宮殿などで演奏可能
※ソロレベルの非常に高い芸術性が求められ、芸術監督が選抜します。
ウィーン・マイスタークルゼの詳細データ
【基本情報・宿泊】
- 日程:
7月11日〜8月9日
(講師により期間は5〜8日間) - 費用:
640ユーロ
申込時のデポジット300ユーロ
6月1日までの残金340ユーロ - 締切:6月1日
- 会場:
Otto-Wagner-Areal
(ウィーン14区) - 宿泊:
ÖJABなどの学生寮を紹介可能
Donaufeld, Liesing, Meidling, Remise, Europahausなど
ウィーンの中心地に宿泊も可能。 - 使用言語:
ドイツ語、英語など教授によって違う。
でも英語の話せない人はいない。
【コンサート】
- フェスティバル:
ほぼ毎晩、教授による特別演奏会を聴くことができます。
他にも、修了生コンサート
受講生コンサートなどが
開催されます。
【特別プログラム】
- The Complete Pianist:
ピアノ奏法に加え、スコアリーディングや指揮も学ぶ総合コース - Vienna Baroque Academy:
バロック・オーボエやバロック・ヴァイオリンなどの古楽専門指導
ただいま3つの特典を無料プレゼント中!
1. ドイツ・オーストリア音楽留学ガイドブック
2. ドイツ・オーストリア音大(学費)リスト
3. 知っていると便利なドイツ語の音楽用語・初心者編
こちらもどうぞ⇩


