ベアドッグ・ハンドラー【国内初】田中純平さんの英語がうますぎる理由!
こんにちは。
アーバンベア追い払い対策として、注目を浴びている軽井沢市の「ベア・ドッグ」。
その正式名、カレリアン・ベアドッグの飼育と訓練を行うのがベアドッグ・ハンドラーです。
現在50歳の田中純平さんは、国内初のベアドッグ・ハンドラーとして、軽井沢で約20年前から活動を続けています。
そして、なんと田中純平さんは、ベアドッグとのコミュニケーションが全て英語なのですから、驚きです。
さて、なぜ田中さんは、何十年も犬と英語で会話し続けているのでしょうか?
カレリアン・ベアドッグとは

引用元: npo.picchio.jp
カレリアン・ベアドッグ(Karelian Bear Dog)は、フンランドのカレリア地方に古くから根付いていた犬の種類です。
外見は、日本犬によく似たスピッツタイプの大型犬で、オオカミに近い性質を持つのだそうです。
昔からクマを狩る猟犬としてたくさん飼育されてきました。
元々は、いろんな毛の色があったそうですが、夜間でも、雪の中でも、よく見分けることができるように今の白黒のモデルに落ち着いたのだそうです。
フンランドでは、今でも猟犬として飼われているそうです。
このカレリアン・ベアドッグの飼育と訓練を行うハンドラーには、誰でもなれるわけではありません。
というのも
このカレリアン・ベアドッグは
(引用元: ja.wikipedia.org)
田中純平さんについて

引用元: npo.picchio.jp
プロフィール
出身 兵庫県稲美町
生まれ 1973年
学歴
愛媛県松山市某大学経営学部
TCE東京環境工科専門学校(C.W.ニコルが学園理事・実習場長)
北海道大大学院修士課程終了(大型野生生物の研究)
職歴
北海道知床国立公園のヒグマ対策職員
大雪山国立公園のヒグマ対策職員
北海道の研究機関でエゾシカの保護管理の研究補助員
NPO法人ピッキオにて軽井沢のクマ対策(2001年 - )
ベアドックとの出会い

引用元: npo.picchio.jp
田中純平さんは、2001年から、軽井沢で「NPO法人ピッキオ」の職員としてクマ対策に取り組むことになります。
最初は、クマが民家まで出てきて生ゴミ置き場をあさっているのを見て、恐怖を覚えたそうです。
そんな矢先に、昔学会で耳にした「ベアドッグ」のことを思い出して、「NPO法人ピッキオ」を通して正式に、アメリカのクマ対策犬の育成期間である「Wind River Bear Institute」(WRBI)に、ベアドッグを譲ってもらえないか申し出たのだそうです。
その年の末には、WRBIの代表、キャリー・ハントさんに実際に軽井沢に「ベアドッグ」と共に来てもらい、クマの追い払いを実践してもらいました。
「ベアドッグ」クマ追い払い効果は目を疑うほどすごかったそうです。
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ベアドック・ハンドラーへの道

引用元: npo.picchio.jp
というわけで、アメリカのWRBIは、2匹の「ベアドッグ」を送ってくれることになりました。
その選定の仕方がまたすごいです!
ハンドラーは相棒となる犬との相性が重要で、群れのリーダとして頼られ尊敬される存在になる必要があるため、キャリーさんが田中さんの性格や生活スタイルにマッチした子犬を選定。
引用元: kurashi.com
ハンドラーといっても、普通の犬のハンドラーではなく、
「カレリアン・ベアドッグ」のハンドラー
となると、誰にでもなれるわけではないのだそうです。
日本には、そもそも「ベアドッグ」を育成するノウハウがありませんでした。
だからこそ、田中さんに相性の合いそうな犬を探し出すことは絶対条件だったのですね!
そんなこんなで、「ベアドッグ」が日本に来てからは、田中さんの試行錯誤の訓練の日々が続いたのだそうです。
「カレリア犬は独立心が強い犬種なので、こちらからガミガミ言うとやる気を失って、言うこと聞かなくなる可能性があります。
だから、褒めて育てなきゃいけない。しかもプライドが高いうえに警戒心も強く、失敗を重ねると自信を失ってしまうので、小さなことから成功体験を積み重ねていくようにします。
それで少しずつハードルを上げていって、失敗したらまた前の段階に戻る。非常に根気がいります」
引用元: kurashi.com
一筋縄ではいきませんね!
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下の写真の竪穴式の半地下の小屋で、田中さんはベアドックたちと共に生活しています。

「ベアドックたちとの信頼関係を築くためには、なんでもする」
という田中さんの覚悟が感じられますね!

田中純平さんの犬との会話は英語

引用元: npo.picchio.jp
田中さんは、ベアドッグともっぱら英語でコミュニケーションをとっています。
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田中純平さんの英語がうますぎる理由

引用元: youtube.com
田中純平さんが、日本生まれで日本育ち、留学経験もないのに、なぜ真1に朝から晩まで寝食を共にする「ベアドック」たちと英語でコミュニケーションをとっているのでしょうか?
まず、さかのぼること20年。
アメリカのWRBIが、「ベアドック」を軽井沢に2匹譲ってくれるという話が出た時、田中さんは、2回も渡米して、日本に来ることに決まったブレットと、アメリカで一緒に生活して、ハンドリングを学んだのでした。
もちろん、日本第一号のベアドック、ブレッドは、アメリカ生まれアメリカ育ちで、英語しか理解できません。
生まれたばかりならまだしも、大人になったブレッドに、ただでさえ大変な訓練を、日本語で、一からやり直すのは、絶対に無理だったでしょう。
大人に成長した犬が、2つ目の言語を学ぶのは、ほぼ不可能です。
というわけで、その後も、ブレットがなくなって、タマをアメリカから送ってもらい、タマが子犬を産んだわけですが、いまだに、みんな(ベアドック全員)と英語で会話しているのですね。
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おわりに
このような活動が、軽井沢だけではなく、徐々に広がっていくと、いいですね!





